花男IF
最狂の守護者出陣+α
道明寺司と書いてつくしの最狂保護者って読むんだよ
幼馴染達と遊ぶ約束を優先させようとそっと屋敷を抜け出そうとした。
が!!そうは問屋が下ろさなかった。
「おや、坊ちゃんどちらへお出掛けですか?お勉強はお済みになりましたかね?早く済まさないと椿様の怒涛の怒りが炸裂しますよ(・∀・)」
もう少しで門に着くという所でタマに見付かった。
その顔は、あからさまに楽しんでますというような顔をしている。
この妖怪ババアめ!!と心の中で毒付く。
「・・・坊ちゃん?何か聞こえたような気がするんですが・・・気のせいですかね?」
「心を読むんじゃねーよ!!」
マジ妖怪なんじゃねーのかこのばーさん!!
「タマは、妖怪なんかじゃありませんよ」
「何で解んだよ!!」
「だいたい坊ちゃんが言いそうな事なんてタマにはお見通しってもんですよ」
「・・・」
睨み合いを続けていると俺の携帯が鳴る。
空気に耐えかねていたのでラッキーとばかりに携帯を開くとメールを見る。
fromあきら
件名・至急
さっきカフェでお茶してたらつくしに会った。
総二郎の家に挨拶に行くって言うから一緒に西門に来たが・・・
一族総出でお出迎えだ。
総二郎も何か口八丁で稽古にでも持っていこうと思ってるようだし?
帰りが遅くなりそうだから迎え頼む。
俺も総二郎とつくしが2人っきりにならないように邪魔しとくから
早く迎えに来い。
・・・はぁ!!??
「タマ!!つくし今日帰ってくるのか?」
つくしが帰国しているという話は聞いていない。
そろそろ帰ってくるだろうと言う話ばかりで帰国するという話は無かった。
が、あきらのメールは、今帰国していて総二郎の家に挨拶に行ったという。
総二郎と2人きりなんて危険な真似はさせられない。
絶対に!!
「はい。今日ご帰国の予定だと伺っておりますよ。帰国したら西門でお茶のお稽古をつけるからと、お屋敷の方にご挨拶してから帰ってくるという連絡が入ってますよ」
タマの報告に、挨拶はいいが2人きりの稽古とかは冗談ではない。
つくしを迎えにいかなければならない。
「つくしが総二郎の家に挨拶に向かたら一族総出でお出迎えだそうだ。危険だから今から迎えに行ってくる!!総二郎と2人きりでケイコなんて冗談じゃねー!!」
怒り心頭で車を回して西門に向かおうとしていると椿がやって来た。
「司!!サボろうなんていい度胸ね!!」
と言うセリフと共に正拳突きが飛んできた。
「いてー!!ってそれどころじゃねーんだよ姉ちゃん!!つくしが危ない!!」
司のつくしが危ないというセリフに固まる椿。
「つくしちゃんがどうしたっていうの?」
心なしか顔色が悪くなった。
「総二郎の家に挨拶に行ったら、総二郎が稽古つけようしてるらしい。つくしと総二郎が2人で稽古なんてあぶねーだろ!!」
邪魔すんなという様に車に乗り込む司に続いて椿が乗り込む。
「何で姉ちゃんまで来んだよ!!」
「私だってつくしちゃんが心配なのよ!!それとも何?お姉様に逆らうの?」
狭い車の中で司の顔に拳をめり込ませていう椿。
うるせーよ姉ちゃん。
殴ってから言うなよ、答えられねーよ。
顔を抑えて蹲る司と般若の様な顔で笑っている椿を乗せた車は一路西門家に向かうのだった。
終。
椿の隣にひっそりとタマさんが乗ってったり。
嵐の西門家。
総二郎の思惑は外れる・・・。