4:「近付いてくるな傍によるな囁くな抱きしめるなピーー(自主的な放送規制)」
「セルフかよ!なになにどうして俺嫌われた?」
「さっき罰ゲームでにんにくラーメン食ったんだよ!」
「……愛か?さっきの台詞は愛なのか?」
何というか・・・キャラぶち壊しwって感じですが・・・苦情は却下の方向でお願いします。
うん。書いてる人珂威だしwってスルーしてくれるとイイナw
花男・総つく
今日は、滋さんに拉致られた・・・もとい付き合わされた(無理矢理)。
「もう・・・今日は西門さんの家でお茶のお稽古だったんだけど・・・これじゃお休みしたほうがいいよね・・・」
溜息を吐きながらテクテクとアパートに向かって歩く。
でもこのまま帰ると西門さんに捕まるよね?間違いなく。
ならこのまま何処かに隠れていた方がいいかも?
なんて考えていると目の前が暗くなった。
「・・・なに?」
誰かに抱きかしめられてる?ちょっとパニックを起こしそうになったがこの香りは・・・
あたしがよく知ってる・・・お師匠様で・・・恋人の香り。
「に・・・西門さん!?」
件の人に抱きしめられ慌てて離れる。
「ちょ・・・いきなり何するのよ!!」
睨みつけるが、彼は笑顔でシレッと
「ん?恋人に会ったらやっぱ抱きしめるだろ?
それに・・・他人行儀に西門さんって呼ぶなよ・・・総二郎か総って呼べって言ってるだろ?」
フェロモンタップリに微笑まれて耳元で甘く囁かれ赤面してしまう。
・・・じゃなくて!!
「恥ずかしくて名前で何て呼べないって言ってるでしょ!!!て言うよりも近付かないで!!傍に来ないで!!
囁くな抱きしめるなピーー(自主的な放送規制)」
また抱きしめようとする腕を振り払い叫びながら早歩きで逃げる。
今日は履きなれないちょっと高めのヒールを履いているから走れない。
今日に限ってなんであたしヒール履いたのよ!!自分の迂闊さが悔やまれる。
慌てたように追いすがって来る西門さんに危険を感じ更にスピードを上げて逃げる。
「セルフかよ!なになにどうして俺嫌われた?・・・てホントに俺何かしたか!!?
・・・もう女遊びだってしてないし!!それどころか今じゃお前に合わせて超健康で健全な生活だぜ!!」
そう叫ばれて恥ずかしさに真っ赤になって立ち止まる。ただし間をあけるのを忘れずに。
「さっきこれって罰ゲーム!?って言いたくなるような状況でにんにくラーメン食べたのよ!
滋さん興味だけで頼むんだもん!!残したらもったいないじゃん。だから頑張って完食したのよ!!だから今は近寄らないで!!」
あぁ!!つい勢いで白状しちゃったよ!!恥ずかしい・・・
西門さんも唖然としちゃったよ呆れられたよね・・・。
「……愛か?さっきの台詞は愛なのか?嫌われたくなくってあんなこと言ったのか!?
て、今更そんな事くらいでお前の事嫌いになる訳ないだろ!!
やっと牧野を手に入れたのに俺の方が嫌われないかビクビクしてんのに!!」
なんかスッゴク恥ずかしい事言わなかった!?ていうかこんな人通りの多いところで何言っちゃってんのてあたしもか・・・
「あのさ・・・とりあえず場所を移したいかな・・・と思うんですがどうでしょう?」
下を向き移動しようと手を引っ張る。
あたしの頭の上で微かに笑う気配がする。
「んじゃひとまず俺の家に行くか~?どの道稽古だしな?」
そう言って逃げられないように手を握られ引き摺られる様に連れられて行きながら、どうやってこの後を切り抜けようと思うあたしだった。
だって・・・にんにくくさいんだもん!
終われw
本気になった総二郎は、フェロモンと強引さでグイグイ来ると思うよ?
恥ずかしい事もサラッと言いそうだw
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