あたしはそれでも信じてた･･･貴方が思い出してくれると
花男
あなたはもう居ない人 私は取り残された人
きっと思い出してくれる。
やっと通じ合ったんだから・・・
ずっと傍に居るって約束したんだから
何度そう思っても・・・
願っても・・・叶う事がなかった。
道明寺は、あたしの願いも虚しくあたしを忘れたままＮＹへ行ってしまった。
突然切れてしまった。
何の前触れもなく、宙ぶらりんで残されたあたしの恋心。
彼は悪くない。
あたしも悪くない。
誰も悪くない。
解っている。
誰かが言っていた。
【神様の与える試練は与える人の身の丈に合っていて越えられない試練は与えたりしない】
聞いたときはそうかも。と思ったが今はそうは思えない。
あたしは、道明寺との突然の別れを受け入れられず乗り越えられていないから・・・
記憶を失くしＮＹに行ってしまった元恋人は、明日結婚する。
あたしを忘れたまま・・・
確実に未来に進んでいる。歩んでいる。
彼女に見せる笑顔を見て思い知らされる。
もう彼はいないんだと。
あたしの愛した道明寺は居ないと・・・
過去に囚われているのはあたし・・・
もう過去と決別しなくてはいけないと解っていても
きっといつか思い出してくれると微かな望みにズルズルと縋ってしまった。
道明寺を失った場所で空を見上げて願う。
お願い。
神様お願いです。
あたしから彼の思い出を消してください。
何度望んでも思っても叶わない願いだけど・・・
記憶を思いを風化させてください・・・
進む道を見据えて進むあいつ。
進む道を見失って立ち竦むあたし。
その違いを解っていても進む事が出来ない。
あなたはもう居ない人 私は取り残された人
あたしは過去に囚われたまま・・・
終・
・・・何だコレ（/ω＼）
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