4:痛めつける（泣いて泣いてもっと啼いて）
花男・司独白
後悔と懺悔・・・
俺は一部の記憶を無くした。
一番忘れてはいけない記憶を
最愛で俺の運命の女の記憶を・・・
それが俺の最大の罪。
何度後悔しようと
懺悔を繰り返そうと
戻らない時と女(ひと)
牧野・・・
俺は何でお前をあんなに
傷付けたのだろう？
馬鹿な俺は
記憶を無くし最愛の女を傷付けた。
腕力にモノを言わせて傷付けたわけじゃない。
けれどもっと酷い
見えない傷を
心に与えてしまった。
牧野を見るとイライラして・・・
仕方なかったんだ・・・と
それは子供じみたいい訳で。
でも牧野の傷付いた顔が
その顔を見ると
痛めつけて
酷い言葉を吐いて
泣かせて・・・
泣かせて。
それが俺を
俺の気持ちを高揚させた。
あの女を服従させたい。
俺の昏い心がそう言ったような気がした。
哭かせたい・・・哭いていろと・・・
だけどある日
あの女は・・・牧野は俺に別れを告げた。
誰も牧野の行方を知らない。
探す事をしなかった。
俺が傷付けたから・・・
俺の存在を思い出す物、人から離れたかっただろうから
あいつらはそう言った。
俺が思い出した時に真っ先に言われた。
牧野を探すなと・・・
それがお前へに対する罰だと。
だから俺は未だ牧野に逢えていない・・・
探す事を止められているから・・・
違う・・・
俺の存在を否定されるのが怖いから
探せない。
牧野・・・お前はまだ
泣いているのか？
まだ傷ついているのか？
俺は
後悔と懺悔で息が詰まりそうで
いっそこの思いが
いつか
俺の息の根を止めることを
願う。
終わり。
ネガティブ司。
なんでこうなったのか？
分かんにゃいｗ
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