1
「勝てば官軍と、校長先生も言っていた」
「どんな校長だ、おい」
2
「愛は藍より出でて藍より愛し」
「もうわけわからん」
3
「テスト勉強?しなくても百点取れるよ」
「保健のテストでか!?普段何やってんだアンタ!」
4
「ご主人様と呼べ」
「マスター!」
常朱夏様よりお借りしました。
花男・ギャグ。
その1
今日も嫌がるつくしを追い掛け回す司。
つくしも限界が近いのか段々と険しくなる顔。
突然立ち止まって、良い事思いついたという顔をしたつくしが、ニッコリと笑って司を手招く。
司は自分の想いが届いたかとつくしの傍に寄って身を屈めた時・・・
つくしが思いきり司の顎に拳を突き立てた。
司は躱す事も出来ずにそのまま吹き飛ばされた。
すっきりした顔のつくしは・・・
「中学の頃、勝てば官軍と、校長先生も言っていたわ・・・そうねこの場合勝てばいいのよね?」
サラッと物騒な事を言った。
「どんな校長だ、おい。ってお前の行ってた中学はバトロワか!?」
沈んでいる司を憐れそうに見つつ総二郎がツッコんでみたが笑顔だけ返された。
その2
何やらご満悦の司。
ニヤニヤしながら見ている藍色の茶巾。
何でそんなものでご満悦?
理由は簡単、牧野に貰ったそうだ。
「愛は藍より出でて藍より愛し・・・やっぱり俺は牧野に愛されてるんだな!!」
総二郎の肩を掴んで揺さぶりながらそう言って一人舞い上がっている司に周りはあきれ果て
「もうわけわからん・・・馬鹿で野獣は放っておいて帰るぞ・・・」
あきらの一言で司を置いてカフェテリアを後にした。
その3
今日は期末テスト最終日。
珍しくF4も全員テストを受けていた。
あんたら授業も出てないのに試験大丈夫なのかという顔をするつくしに笑って
「テスト勉強?しなくても百点取れるよ?英才教育の賜物で」
そうニヤリと言われてそうか?と思ったが確か次って・・・
「保健のテストでか!?普段何やってんだアンタ!・・・って言わなくていい!!て言うか口開かなくていい何も言わないでぇぇ!!」
耳を塞いで廊下をダッシュで消え去るつくしを見て爆笑したあきらと類。
司はいまいち解らないという顔で。
総二郎は複雑そうな顔をしていた。
その4
今日はタマさんのお願いで道明寺家でメイドのバイト。
風邪が流行って人手が足りなくなったとの事。
久々にメイド服を着て、お茶を運んで司の部屋へ。
つくしを見た司はニヤリとして
「ご主人様と呼べ!!俺が雇い主だしな」
等と言っている。
呆れた顔をしたつくしだが(一応)雇い主だが素直に言うのも腹ただしいので
「はい。マスター!お飲み物は何に致しましょう?」
と、とりあえず丁寧に笑顔で答えた。
野獣には意味が通じなかったのか怒って一人駄々をこねてタマに杖で殴られていた。
おわり。
掛け合いその4