アルカナファミリア
キャラの崩壊等がありますが大丈夫~という方は続きをどうぞ
・・・私の大切なお嬢様を絵であろうと踏もうとした事・・・覚悟はイイですね?
見せしめ後の(喜)悲劇。中編
カチャカチャ、ブクブク、ゴンゴン、ぼふん・・・音と共に漂う嗅いだ事もない何とも言えない臭い。据えたドブ川の臭いというか腐臭というか刺激臭というか何とも言えない臭だ。簡単に言えば臭い。
臭と共に微かに聞こえる聞こえる不気味な笑い声。
はっきり言っていつからこの屋敷ホラーハウスになったの?と聞きたい。
笑い声と臭いの元は、ファミリーの大切なお嬢様の従者の部屋からである。
この状況は、きっと絶対お嬢様に関係するものだとメイド・トリアーデ達は思った。
けれどココまでになるには、絶対お嬢様に何らかの危害を加えたモノに対する報復処置の為だろうと当たりを付けているので止める事もフェリチータに知らせる事もできない。
彼女達にとってもフェリチータは大切な存在なのだ。いろんな意味で。
なのでとりあえず、スミレに相談後通路を閉鎖する事にした。
同じ頃。聖杯の執務室で難しい顔をしているノヴァ。
いつもよりやや深めに入った眉間のしわ・・・余程の難題でもあったのか?
ボソボソと部下達が様子を見ている。
今何か言えばミネウチされても文句は言えない状況だ。
そんな空気を読まない男がノックもなしに部屋に乱入してきた。
「お~いノヴァ~報告書持ってきたぜ~」
聖杯執務室の緊張の糸をぶった斬った男、リベルタだ。
「五月蝿い。報告書を置いてとっとと出て行け!!今お前に関わってる時間など無い」
一瞥してそう言ったノヴァの態度はいつもの事だがいつもと違う眉間のしわに手を伸ばして伸ばすリベルタ。
「・・・何をする貴様(ーー゛)」
刀に手を掛けて凄む。
そんな事で引くリベルタではない。
「な~んだよ?何か問題でもあったのか?一人で悩むくらいなら相談くらいしろよ」
最もな意見だが、リベルタに仕事の相談したところで倍々になって帰ってきそうだと周りにいた者達は思った。
「仕事の問題ではない。フェリチータについてだ・・・」
ボソリと呟く。
「へ?お嬢がどうかしたのか?」
フェリチータの事だと知って周りも聞き耳態勢に入った。
彼らにとってもフェリチータは、大切な存在だ。何かあったのなら助けたいと思っている。
理由を聞くまでは引かないという顔のリベルタに、ああこのバカでも巻き込めば戦力になると昨日のスミレの報告を話す事にした。
・・・臭いの苦情を言いに来たパーチェとデビトは、ルカの部屋に行くと引っ張り込まれた。
その笑顔はいつもの数倍黒かった。
2人は嫌な予感に背筋に嫌な汗が伝った。
「説明は・・・そうですね~纏めてやった方が効率的ですし、何より協力者は多いほうが良いですから剣の方々にもお話して協力をしてもらいましょう・・・ただし、お嬢様には知られないように」
説明も無いまま引き摺られて行くパーチェとデビト。
ドナドナ状態だ。
周囲の人達に視線を送るもルカ怖さに誰も呼び止める者はいない。真っ黒いルカに好んで近付こうなんてするのはジョーリィ位だ。
剣の執務室前でノヴァとリベルタに遭ったが要件は同じ様でルカとノヴァは視線で頷きあってドアをノックした。
フェリチータが居るものだと思っていたが、彼女は、マンマに呼び出されて留守との事だった。これはラッキーだ。
彼女に事の経緯を話すのは躊躇われる。暫く帰ってこない様なのでココで理由説明と作戦会議を始める事にした。
見せしめで行われた踏み絵の結果を話すと、部屋にいた者達の顔つきが変わる。
何だかんだで皆フェリチータが大切である。淡い恋心を抱いている者だっている。
そんな者たちに話せば妙な連帯感と仲間意識が生まれる。
細かい打ち合わせと作戦、役割をそれぞれ話し合い頷き合う。
そして━━━━
お嬢様に知られずに、ダンテとジョーリィに報復を・・・という名のミッションが開始された。
終?
続くんだ・・・うん。長い。
中編?
後編に全部入るか・・・な?
後編1・2になりそう・・・?出来るだけ後編だけで収まりますように~(´・_・`)
ジョーリィを嵌めるのって予想の斜め上行かないと無理そうだよね~とかとか(ノ∀`)
こっそり(しっかり?)モンド&スミレも参戦するようです?(´∀`*)