天使時々悪魔or魔王?
危険ってこの事ですよね~?
いざ!!見学と言う名の冒険へ・・・2
騒ぎの中心を囲む様な人垣。
あまり背の高くないつくしは、その場でぴょんぴょん跳ねてみるが中心の様子は全く見えない。
「ん~見えないな・・・どうしよう?」
「つくし様、目立ってしまっては類様に見つかってしまいます。早めにここを離れて見学に戻りましょう?」
SPの言う事にそれもそうかと踵を返した。
が、次に聞こえた中心にいるであろう人物のあまりにも理不尽な言い草に
つくしがキレた。
瞬間すごい勢いで中心に出て亀の様に丸まっている人と威嚇している奴の間に立った。
「ちょっとアンタ!!言い過ぎだし、靴舐めろ?何言ってんのあんた何様馬鹿なんじゃない?親の庇護の元に生活してるのに何馬鹿な事やってんの?」
ビシッと指を突き立てて相手を見据えて言うつくしを見て威嚇しているヤツが青筋を立てて睨んできた。
そんな相手を見てつくしは・・・
・・・こんなハッキリ青筋立てる人間っているんだ・・・むしろ人間に数えていいの?
等と呑気に考えていた。
「おい、てめぇ何もんだ?ここの生徒じゃないよな?俺に逆らったらどうなるか解って言ってんだろうな?」
青筋を立てて凄んでくる相手に、ため息をつく。
「知らないわよ。どうせ親の権力振りかざして喜んでる馬鹿に何も言われたくないわ」
サラリと言って、ふと相手をよく観察して・・・あれ?こいつもしかして静お姉ちゃんが言ってた奴かも?と今更ながらに思い出した。
類お兄ちゃんの幼馴染で暴君だから関わるとマズイと言われたのを思い出して
ヤバイ。どうしよう・・・類お兄ちゃん近くにいるのかもと挙動不審な行動になる。
キョロキョロと辺りを見るが兄の姿はなくホッとした所でいきなり拳が飛んでくる。
ギリギリでSPがとめに入って殴られるのは免れたが、いきなり殴りかかって来た事に腹を立てたつくしは、考えるより先に相手を蹴り飛ばしていた。
「いきなり殴ろうとかどうなの!!あんたほんと最低ね!!」
更に言葉を続けようとしたところで、思わぬ声に周りの空気が凍った。
「ねぇ?つくしがどうしてここに居るの?で、司・・・俺の大事なつくし・・・殴ろうとしたね?」
ブリザードを吹雪かせつくしの背後に佇んでいるのでつくしにはその顔が見えないが・・・
その顔をバッチリ見てしまった司は、一気に血の気が引いていった。
綺麗な顔で満面の笑みだが目は笑ってない。それどころかその視線で人が殺せるんじゃないか?というほどの視線。
そして背後にブリザードを纏った般若
・・・・・・が見えた様な気がした。
終
つづく・・・久々に天使。
司死亡フラグたった瞬間・・・(・ω・ )
つくし今頭の中で色々言い訳とか回ってるんだろうな(*´∀`*)
類は、つくしの行動を大体把握してると思われる。
ホントは学校見学について知っていたり?