天使時々悪魔or魔王
英徳って危険地帯なの?
Prologue~
中学最後の夏休み。
本当は、兄である類と一緒にたくさん遊ぼうと思っていた。
けれど類は、幼馴染の友人に引き摺られてどこかへ連れて行かれたと類の運転手に言われ、暫くは戻ってこれそうもないとも。
なので心にふと浮かんだ考えを実行に移したくてフランスに居る両親のもとへと遊びに行った。
どうしても兄、類と同じ学校に通いたいという思い。
初等部も中等部ダメと言われ、理由を尋ねると危ないから・・・
学校に行くのに危ないってなんだろう?
英徳はお金持ちの子供がたくさん通っている。
セキュリティーに関しても一番安全な筈なのに何が危険なのだろう?
理由を聞いても毎回はぐらかされている。
類に頼んでも、相談しても毎回ダメと言われる。
ならば両親に頼んでみようとフランスまで来たのだ。
「う~、どうやって説明して説得しよう?」
やっぱり両親も反対なのだろうか?
不安に思うが当たって砕けろの精神で両親に説明した結果。
とりあえずは見学してみてから決めたら?
という結構いい感じの答えが貰えて嬉しくなる。
でも、浮かんでくるのは・・・
類が英徳は危険だからと言う話。
何が危険なのかは解らない。
見学すれば解るのか?
と言うか・・・静ちゃん何か知ってるかも。
英徳に通っていた幼馴染の姉の様な存在を思い出し、フランスに居るのだから聞いてみるのもいいかもしれないと静に連絡を取った。
「静お姉ちゃんw久しぶり~」
久しぶりに会う静にハグする。
静も嬉しそうに返し笑顔で連絡をくれた事を喜んでいた。
「ねぇ・・・静お姉ちゃん・・・英徳って何が危険なの?類お兄ちゃんは危険だから英徳に通うのは反対だって言うんだけど」
つくしの質問に静は、何か思い当った様で苦笑している。
「そうね・・・危険と言えは危険かしら?」
静の答えに不安顔になる。
危険な学校に通う類は大丈夫なのかと
「え・・・危険なの?お兄ちゃんは大丈夫なの?」
「ふふ・・・類なら大丈夫よ。でも、つくしちゃんは英徳に通いたいの?」
「うん。類お兄ちゃんと同じ学校に行ってみたいんだ。でも、ダメだってお兄ちゃんがいつも反対するからパパとママに相談しに来たの」
アイスティーをストローでグルグル混ぜながら言う。
そんな様子を微笑ましそうに見る静。
「それで、小父様達はOkしてくれたの?」
「うん。っていうか、見学してから決めなさいって、だから何回か見学してみようかなって思ってるんだ」
ニッコリ笑って言うつくしに静は、危険人物と鉢合わせしなければいいな・・・と軽く想った。
それから、自分の知ってる英徳についてちょっと話して、お茶がなくなる頃別れた。
静に聞いた英徳の話は、楽しそうで・・・だから日本に帰ったら類に知られない様に見学しようと心に決めたつくしだった。
終わり。
真冬に夏休みw
(゚д゚)(。_。)確かにいろいろ危険だと思うよ英徳って(`∀´)
人気ブログランキングへ[3回]
PR