花男・番外
つくしの災難~
ふふふ・・・せっかくの優良物件渡してなるものですか!!
NYからの刺客?
道明寺NY本社社長室。
朝から暗雲が立ち込めている。
秘書西田は、顔は変わらず冷静だが、背中では滝のように汗が流れている。
楓は手元の報告書を何度も読み返している。
どう考えても信じる事の出来そうもない内容。
司とつくしが別れた。という内容の報告書。
あんなに追い掛け回し、執着し、どんなことがあっても別れようとしなかったのに、認めた途端に別れるとは・・・
ふざけているのかしら?
と言いたい。
「西田・・・この内容に間違いはなくて?」
楓の声は冷たい。
「はい。司様にも確認を取りました」
飛びそうになる意識を繋ぎ留めポーカーフェイスで答える。
「・・・司・・・なんて馬鹿なのかしら・・・」
・・・ポツリと呟く楓の言葉に耳を疑う。
社長・・・アナタ司様と牧野様別れさせようとアレだけ躍起になっていましたよね?どういう心境の変化があったんですか?と聞きたい。
聞きたいけど、言いたいけど、口が裂けてもそんな事言えない、言ったら最後精神的な嫌がらせでもされそうだ・・・イヤ絶対される。
断言できる!!
「西田。司の仕事と学業の方の調整をして頂戴」
「はい。どれくらいの期間でしょう?」
ちょっと考える素振りを見せる。
「そうね・・・とりあえず2週間ほどでなんとかなるかしら?」
なんとかとは何ですか?喉元まで出掛かった言葉を飲み込む。
西田が返事に間を置いてしまっていると呆れたというようにため息を吐く楓。
「それくらいあれば何とかもう一度つくしさんと関係を修復してくるでしょう?」
ああ、なるほどと感心したところで調整をするために西田は社長室を後にした。
おわり。
楓によりLAから椿、日本在住のタマが、つくし獲得に動いたり?
司に期待するより椿とタマの方がうまくいきそうだヽ(*´∀`)ノ
司は暫く地獄の日々を送ることだろう(ΦωΦ)
NY組、西田が一番いろいろな被害を被るんだろうナ(ノ∀`)