天使時々悪魔or魔王?番外編
両親在宅時と不在時では生活サイクルが違います。
花沢家の日常。
花沢家の両親在宅時の朝は早い。
両親不在の日常、それは類にとって幸せな日常。
所が、両親が家に帰ってくると、とたんに始まる両親(主に父)VS類による
つくし争奪戦
と言う名の闘い(親子喧嘩)が勃発する。
ただ、つくしが悲しむので、つくしには知られない様に水面下での闘いだが・・・
そして今日もリビングに鳴り響く闘いのゴング。
今回は、つくしをパーティーに出席させるか否かという議題だ。
「だから何でそうなる訳?そんな所につくし連れてくのは反対だから!!」
「いや、これからの為にも出ておいて損は無いだろう!!」
「ふざけないで!!変な奴に目を付けられたらどうすんの!?」
「そこは私も咲良も居るんだから大丈夫だろう!!」
「・・・役に立ちそうも無い防御だから言ってるんでしょ?!」
「役立たずってそれ酷くない類!!お母さん貴方をそんな子に育てた憶えないわよ!!」
「俺だって母さんに育てられた憶えないよ!!俺の世話はお手伝いさん達主に綾瀬さんでしょ!!つくしは、俺がちゃんと面倒見てるしね!!」
母、咲良撃沈。
がっくり沈んだ咲良チラリと視線を向けて内心ほくそ笑む類。
「類・・・お母さんにそんな事言うもんじゃないだろう!!」
窘めてはいるが、次の類の鋭利なツッコミがどう来るか解らずちょっと逃げ腰の父祐。
そんな父の様子に勝ちを確信する。
が、あまり凹ますとつくしにいらぬ心配をかけるので、軽くてもキッチリダメージのある事を言わないと、そう思いフルに頭を回転させた。
「じゃあさ・・・言うけど父さん?」
チラリと父を見て軽く視線を逸らす。
「考えても見てよ?つくしは可愛いよね?素直だし・・・どこの令嬢と比べても遜色無い位可愛いんだよ?変な奴に見初められちゃったりしたらどうする訳!?」
類の言い分にちょっと考えて・・・男に免疫の無いつくしが、どこぞの馬鹿に騙されて傷付いた所まで想像して真っ青になった父祐。
そこでガックリ膝を付きブツブツ言い始める。
その様子を冷めた視線で見ている類は、これでパーティーへつくしを連れて行く事も無くなるな~wと、一人内心喜んだ。
パーティーなんて行かなくても良いし?
そんな所に来るバカ息子とか馬鹿な親につくしを見せるなんて持っての他!!という思考な類によって、つくしは、パーティーとは無縁の生活を続ける事に。
友達がパーティー話で盛り上がっても・・・全く興味を示さないつくし。
理由は、パーティーって疲れる上にご飯もゆっくり食べられないってお兄ちゃんも言ってたし、お兄ちゃんもパーティーに出てないから別に行かなくてもいいかw
とすっかり類にある種の洗脳を受けているつくし。
つくしの初パーティーはそれから数年後になる。
終わり。
どこまでも妹つくしを隠しておきたい類。
パーティー出席、欠席の争奪戦後、パーティーに出て行った両親を見送ってどこかの別荘に遊びに出かけてしまう類とつくしが居たりw
いつもの事で中途半端に終わるのです~逃げ(・ω・。)ノ=з