花男IF番外編
道明寺家の日常
~道明寺使用人による猛獣飼育観察日誌~
道明寺総裁長男道明寺司様の朝は遅い。
猛獣なので起こすのも命懸け、行動も予測不能なので、専属のメイドすらいない。
誰もなりたがらないというのが本音だ。
彼をどうにかできるのは、姉の椿か使用人頭のタマくらい。
後は、妹のつくし様だが彼女は、ずっとNY在住で日本には居ない。
最近日本に戻ってきた椿様とタマ様、真っ青になりヤツレた西田さんが現在の飼育中・・・教育中だ。
椿様は、生き生きと司様を扱いてシバいて、タマ様は、杖でシバいて過去のアレコレをチラつかせ教育している。
西田さんは、猛獣に八つ当たりされている。
ある意味絶妙のバランス?
だが、ある日猛獣が暴れた。
ストレスによる暴走。
あれだけアレコレ無理やり詰め込まれればキレもする。
けどもういいんじゃないでしょうか?
それだけ暴れれば気が済んだのではないですか?
まだ駄目なのですか?
いい加減止めないと・・・
超獣がでますよ?
「つ~かぁ~さぁ~~~~!!」
叫びと共にグーパンチ。
その後華麗に踵落とし。
キメにヘッドロック
超獣・・・椿様が猛獣を止めました。
・・・・・・・息の根止まってませんよね?
椿様やりすぎでは?
猛獣がピクリとも動きませんよ?
「姉ちゃん何すんだ!!」
「何すんだじゃないわよ!!何暴れてんのよ!!みんな怯えてるじゃない!!」
ビシッと私たちを指さして言わないでください椿様。
猛獣が睨んでるじゃないですか!!
心の中で叫びましたよもう必死で!!
猛獣に喰われそうです!!!!!
飛びそうになる意識を保ちつつ事の成り行きを我慢と意地で見つめる。
私達どこのお屋敷でもやっていけそうです!!
そんな事を考えていたら猛獣も興味を失くしたようでサッサと屋敷を出てどこかへ出かけてしまったようです。
助かりました。
猛獣が暴れては超獣が倒し。
猛獣がストレス解消とばかりに西田さんを虐めていらっしゃいます。
ソレを見たタマ様が猛獣を宥める(過去の事情黙らせるとも言う)
そんな事が繰り返される日本の道明寺邸の平和(?)な日常でございます。
終わり。
猛獣観察日誌~
使用人の司観察日誌ともいう・・・