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DEVIL HEAVEN ~倉庫~

22・1・26 ダンス開始 倉庫化しました。こちらの更新はありません

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お題・愛し方で10のお題・7別VER


7:贈り物をする(ものでつる、じゃなくて、それを使って僕を思い出して)
別VER



途中から変わってます微妙に?
司記憶喪失Verです。


苦情は一切受け付けませんw














花男・あきつく



プレゼントに込めた想い。

何気なく目がいった。
あまり高くない、それでいて細工も細かく綺麗なネックレス。


 


これ位なら牧野も受け取ってくれるかな・・・

 





プレゼントとして買って送ってもまずは簡単には受け取ってくれないであろう彼女。



 


「さて・・・どうやって受け取ってもらおうか?」

 




簡単に物は受け取らない。
そんなもの貰う理由ないと受け付けてもらえない。
だから悩む。






牧野はその辺に居る女とは違う。
俺達が唯一認めた女。
司の彼女だった女。




 

司の記憶は戻らない。
思い出してもらおうと奔走する彼女は見ていて痛々しい。









どんな仕打ちにあっても決して相手を恨んだり憎んだりしない・・・全部自分が悪いと自分を責める
強くて優しい・・・本当は弱い女。
自分は強いそう言い聞かせて小さな細い体で頑張る牧野。








 

あの日・・・公園で月を見ながら話して感じた・・・俺に合うのはこういう女だと。
そして俺が・・・牧野が好きだと自覚した日でもある。

だけど・・・あの時は司が牧野を思っていたのを知っていたから俺の心を封印した。





 

だけど・・・司の今の状況。
牧野の傷つく姿を見てたら・・・俺も黙って指銜えてみてるほどお人よしではいられないだろう?

 






少しでも牧野の荷物を減らしてやりたい。
心が俺になくてもいい。
俺が少しでも役に立てるならそれでもいいと思っている。

 






そんな事をつらつらと考えている俺の前を蒼い顔をして通り過ぎる女・・・牧野だ。




 


また何か司に言われたのか・・・?



 

声を掛けようとした時に白い頬に伝った光る雫・・・


哭いてるのか?いつも独りで






そう思ったら自然に本能で

 


抱きしめていた。

 





吃驚したのか牧野が強張った。

 


 

「・・・泣くな・・・独りで泣くなよ?」

 




優しく出来るだけ優しく背中を落ち着かせる様に擦る。




 

「み・・・まさ・・・かさん?」




 

「あぁ・・・どうした?また司に何か言われたのか?」

 






ビクッとしたのが分かる。
でも気付かせまいと必死になっているのも・・・





 

でももういいだろ?
お前は頑張ってる





いや、頑張った。
だからもう解放されてもいいだろ?

 





「ち・・・がう・・・違うの・・・」

 

「違う?何が?」


 

違うってなんだ?
必死に涙を堪えようとしてるのか声が震えている。

 

 

 

 

 

 

「もういいの・・・道明寺も苦しんでる・・・あたしの記憶が無くっても
・・・いいの・・・これ以上苦しんで欲しくない。
あたしはもういいの。
だから・・・お別れを言ってきたの。
それにあたしの代わりに海ちゃんが居る。
きっと・・・あたしには出来ないけれど道明寺を癒してくれると思う。

 

・・・それに代わりの利く恋ならあたしは要らない!!
だから・・・もういいの」

 

 

 

 

 

そう言ってまだ切ない顔で・・・悲しみの滲む顔で


必死に笑おうとするぎこちない笑顔でも


俺は綺麗だと思った。

 



 

「・・・牧野が選んだのなら俺は何も言わない。
何か言うやつが居たら俺が代わりに言ってやる。
それに牧野は頑張った。だからもういいと思うよ?」

 






言いながら優しく髪を撫でる。
撫でながらゆっくり顔を覗き込む。



 


「ありがと・・・美作さん」



 

「俺は何もしてないよ・・・いや何もできなかった・・・ごめんな?」



 


「ううん・・・いつも励まされてるよ?何でかな・・・いつも美作さんに甘やかされてる気がする・・・」

 





うっすら赤くなって言う・・・
ちょっとその顔反則だ。



 

「牧野・・・」

 




「え?」



 

ゆっくり首に掛ける・・・ネックレス。

 


「何これ!?貰えないよ!!」

 


外して返そうとしている手を止める。

 




「貰って?牧野に似合いそうだと思ったら衝動買いした。
だから・・・貰って?

タダが嫌なら今度双子と遊んでやって?
きっと喜ぶ・・・あいつら牧野の事好きだし?
それでダメなら・・・お守り・・・
少しはお洒落して見返すくらいしてやれよ?
司に貧乏臭いとか言われただろ・・・少しはマシに見えるだろ?」


 

ちょっとふざけた様に言ってみるとちょっと膨れて



 

「うっ・・・嫌なこと思い出させないで!!
貧乏臭いってどうせあたしは貧乏よ!!
でも、ありがと・・・でもこんなの着けてくとこない」




 

「ぷ・・・バカ・・・服の下に着けてれば見えないし?
それにやっぱり似合うな・・・俺の目に狂いなし?」





 

「・・・ムカつく」




 

ムカつくとか言いながら笑った。
その顔はずっと見たかった向日葵のような笑顔。
司の事でずっと翳っていた笑顔とは違う
牧野本来の笑顔。




 

「やっと笑った」



 

「え?」

 


 

「最近の牧野ずっと無理して強張った笑い方だったろ?
今のは自然に笑えてたって事」

 





「・・・」

 





「悪い事じゃないよ?むしろ良い事。
牧野の笑顔って俺・・・俺達にとっては大事なんだよ。
お前の笑顔見ると頑張ろうって思えるし?」



 


「そう・・・なの?」

 





「そうなの。不思議と気持ちが浮上する。だから笑ってろ
キツかったら俺も、類と総二郎も居る。
みんなお前の事大事な仲間と思ってるよだから少しは頼れよ?」

 



 

「・・・ありがとう・・・うん。あたしは一人じゃないんだ」

 







「ば~か・・・牧野独りで悩むなよ?お前一人で悩むと碌な事考えないし?
碌でも無い行動取るんだから・・・初めから俺達に言えよ?
後で知って慌てるなんて嫌だからな」


 

 

「うん。・・・あ、バイトの時間忘れてた!!」


 


「くくく・・・送ってく」



 


「え?でも・・・」

 




「遅れそうなんだろ?そこに車あるし送ってくよ」

 




ホントはもうちょっと一緒に居たいだけ。


 

「じゃお言葉に甘えちゃう」


 

「ああ・・・甘えてくれ」

 

 

 



 


なぁ・・・牧野・・・

 

 

今はまだいい

 

 


でも、覚悟しておいて?




首に掛るソレは徴



 


俺の気持ち・・・

 




本気だって気持ち。



 


だからそれを見て

 





俺を感じて?思って?

 


 


違う・・・


 


想って。



 


君が望むなら



 

ずっと・・・




 


傍に居るから。









ぐだぐだw


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