つくしの災難・報告します?ボツVer
失踪してもいいですか?
それまでに何度も話し合った。
そして昨日電話で最終的に話し合って司と別れた。
愛情は本物で本当に愛しているのか?
と、今聞かれても愛してるとハッキリと言えない自分がいて・・・
好きという思いは確かにある。
でも恋人として好きなのかどうなのか最近解らなくなっていたのは事実だった。
だから別れて独りになって正直ホッとした。
でも・・・ずっとあたしと司を応援してくれていたF3とT3には悪い事をしたような気になる。
あれだけ迷惑かけて、振り回して別れましただもんね。
昨日別れた後から色々考えたけどやっぱりあれだけ応援してもらったんだから・・・
「ちゃんと別れた事報告しなきゃね・・・」
そう思って大学のカフェテラスへ向かう。
向いながら思った。
報告はいいけど・・・今日みんな・・・
「来ているかな?」
そっと覗いてみた。
いつも全員集合は珍しいのに、今日は全員がカフェテラスに揃っていた。
咄嗟に隠れてしまう。
心の準備・・・深呼吸しながら話す手順を考える。
まぁ・・・手順なんてないんだけど・・・別れたと言うだけだし。
「ま~きの♪何してるの?」
隠れて深呼吸している上から類の声がした。
びっくりして思わず叫びそうになる。
「る・・・る・・・るる類!!いきなり声掛けないでビックリするじゃない!!」
慌てるあたしが面白かったのか笑い出す。
コノガキャー(-_-メ)
「何してるのそんなところに座って?」
あたしの注意はスルーですか・・・
「いやちょっと・・・心を落ち着けてただけ?」
「ふーん?」
類が楽しそうというより嬉しそうに笑っている。
何か嬉しい事でもあったのかな?
「ねぇ類。あたしみんなに言いたい事っていうか報告があるんだけど」
「ん?みんないるよ」
手を貸してもらって立ち上がる。
みんなの方を見ると何故か美作さんと西門さんが嬉しそうな顔をしてるような気がする。
みんなイイ事でもあったの?
類に促されるようにみんなのいる席まで歩く。
と言ってもここにはF3と桜子、滋さんたまに和也君が居るだけだけど・・・
自分達専用のテラスにしちゃう辺どうなんだこの坊ちゃん達・・・
滋さん英徳によく出没するんだからいっそこっちに入学すればよかったんじゃないだろうか?
席についてみんなを一通り見渡してから口を開いた。
「みんなに応援してもらっていたんだけど、最近些細な事ですぐ喧嘩になっちゃってこのままじゃダメだと思って、あたしと司は何度も話し合った結果、昨日別れました」
ここまで一息に言ってちょっと呼吸を整える。
「みんなをあれだけ振り回したのに、こんな結果になっちゃってゴメン。でも司とはこれからも親友っていうか戦友として付き合ってくからこれからもよろしく」
ペコリと頭を下げて上げた瞬間目に飛び込んできた・・・
ガッツポーズを取る西門さん。
嬉しそうに頷いてる美作さん。
ニコニコといつものなん割増?と言いたくなるようなエンジェルスマイルを浮かべてる類。
あからさまにガッカリしている滋さん。
滋さんに手を差し出して小悪魔な笑みを浮かべる桜子。
何かな?
この何とも言えない、居た堪れないような、場違いなような空間。
つか、あたしと司が別れたのが嬉しいんですかあんた達。
呆然と見てるあたしの耳に届いた恐怖な発言を取り消してください。
というか聞かなかったことにして・・・
失踪していいかしら?
耳を塞ぎたい・・・手遅れだけど・・・
「「「これから牧野を全力で口説くから覚悟して?」」」
嬉しそうにフェロモン垂れ流しで・・・何言っちゃってくれてんの?
「あんたらなにいってんのぉぉぉぉ~~~~~!!!」
カフェテラスにあたしの絶叫が木霊した麗らかな昼下がりの日常の平和な一コマ・・・
な訳あるかぁ!!
終わるのです(ノ∀`)
報告ボツ
いろいろとみんな仕込んでそうですつくしの生活筒抜けのような気がしなくもない・・・