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DEVIL HEAVEN ~倉庫~

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バレンタインSSボツその2

バレンタインSSボツその2
メモ帳の下の方にまだあった・・・


花男
要素は薄いが司×滋
司不憫要素・・・
つくし、滋に巻き込まれる
やっぱりギャグ仕様。
話の内容が丸分かり的な何か
それでもいいよ( ´∀`)bグッ!な方は続きをどうぞ(ノ∀`)





それをチョコと言って・・・いいのかな?まぁ被害者が人外なやじゅうならOK・・・だ?



ギリギリチョコレート


花男・致死量の愛情をお届け♥返品は不可。

 




もうすぐバレンタイン。
滋は、手作りチョコを贈ろうと考えていた。
紆余曲折色々あって恋人同士と言うより婚約者にまでなった司にどうしても自身の愛のこもった手作りチョコを渡したかった。

つくしと付き合ってたのにと思われるが・・・
司とつくしは、当人同士が話しあいに話し合いを重ね円満に別れた。
暫くは、遠慮していたが、どうしても忘れられなかった思いがあり、つくしに自分の思いを話すと笑顔で応援された。
それからは、司を遠慮無く追いかけまわして猛烈にアタックしてやっと恋人同士になったのだ。
司が疲れ果てて滋というハンターに仕留められて生け捕られたようだと後にF3は語った。
閑話休題。

そんなこんなで初めてのバレンタインは手作りチョコを渡したいという思いが強かった。
 

だが未だかつて台所に立った事のない滋では・・・溶かして固めるだけのチョコでも作るのが困難になる・・・気がした。
そこで普通は諦めるだろうがそこは滋クオリティーと言うべきか、やる前から諦めるという精神は持ち合わせていなかった
自身の家のシェフに相談では無く、つくしに相談に行った。
それがつくしにとって初めて司に対して憐みを覚える出来事になったと彼女は・・・友人達に語った。

 


「・・・という事でつくし一生のお願い(>人<;)私にチョコ作りを教えて」

 

バイトへ行く途中滋に拉致られて振られた話にこの恋人同士に振り回される運命にちょっと落ち込んだのはここだけの話。


「簡単なものなら作れるけど・・・難しいのは・・・」


「それでもいいから教えて」
 

がしっと手を掴んでブンブン振り回されてしまう。
その勢いで引き摺られて滋の屋敷まで連れ去られた。


自分の家とは違う綺麗でだだっ広いキッチンに立ってチョコの材料を出してきた滋に唖然とする。


妙に大きなその木の実はなんでしょうか?


その疑問は滋によって解かれた。
 

「チョコってカカオの実から作るんでしょ?」
 

「はぁぁぁぁぁぁあああ!?実ってコレってまさかカカオの実な訳!?」

 

驚きと驚愕で顎が外れそうになるくらい大口を開けて叫んでしまう。
それもそうだろう・・・何が悲しくてカカオからチョコを生成せねばならないのか・・・。
市販のチョコを溶かして作ったり、製菓用のチョコを使ってケーキとかなら解る。
突然カカオからチョコを作れと言われて作れる一般人がいるか?と言われればいないだろう。
 

「ちょっと待って滋さん。チョコって市販で売ってる製菓用のチョコか普通の板チョコ使って作るものでしょ?」


とりあえず突っ込む。
 

「え?そうなの!?実から作るんじゃないの!?」

「どうして実から作ろうなんて思ったの?」
 

最もな疑問を口にすると思わぬ回答が返ってきた。が、それが滋だと言われればそうかとも言えた。


「だってバレンタインってにとっては恋人にアピールする大事なイベントじゃない?手作りって言うからにはカカオの実からチョコを作るものだと思ったんだもん」
 

ちょっと口を尖らせていう姿はちょっと可愛いとも言えなくもないが、普通の感覚からはかけ離れている。
さすがお嬢様。と言ったら桜子あたりに一緒にするなと怒られそうだ。

 

「とにかく・・・カカオからの作り方は知らないから。だから、製菓用のチョコから作ろう?」
 

そう言って傍にいたちょっと目を逸らしていた使用人にチョコがあるか確かめてからチョコ作りに入った。

湯煎して溶かそうとしていたつくしは、滋にボールを手渡そうとして慌てる。

 

「滋さん!?何してるんですか!!!???」

「え?何ってチョコを溶かしているんじゃない」



手に持った鍋を火にかけている。
鍋からは香ばしいを通り越して焦げ臭い匂いがしている。

 

「って焦げてるぅぅぅ(;゚Д゚)!」
 

そう言って火を止め鍋の中を見てみると・・・黒々とした炭があった。
 

「滋さん・・・チョコは直火にかけちゃダメです」
 

湯煎の仕方を説明して滋が取り掛かったのを見て一安心・・・ではなかった。
 

溶けるチョコに入る湯煎用のお湯。
 

滋でも簡単にできるだろうと固めるだけのチョコをチョイスした。
けれど・・・無事に出来上がる気がしない。しないったらしない。
 

水が入って固まりそうにないチョコ。
これをどうしようかと悩む。
 

手作りに拘る滋に今更市販品を勧めてもそれを良しとはしないだろう。


ーまぁ・・・野獣だし・・・大丈夫だよね?ー
 

つくしは投げた。

もう瞬間で丸投げした。
自分では、彼女の暴走を止められないと。


固めようと冷蔵庫に入れても半分溶けてるチョコレート。
そのチョコに入れてる文字はlove・・・固まらず溶けてるけど読めなくもないからそこもスルーだ。

生チョコっぽいね(*´∀`*)とはしゃいでる滋をよそに疲れ果てたつくしは、心の中でコレを食べさせられる司に義理チョコじゃなくて胃薬でも送ってやろうと心の中で合掌した。




ギリギリチョコレート
 

見た目はチョコと言える・・・ハズ?
命と味は・・・保証できません。



後日届いた戦友の元カノからの胃薬の意味が、彼女である滋からの届いたチョコを見て解りしょっぱい気持ちになった司だった。


終わり。

何だこれ(´・ω・`)
司はどうしてもウチでは可哀想な奴になってしまう不思議(沙*・ω・)



-missy 様よりお題お借りしました。
 
 

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