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DEVIL HEAVEN ~倉庫~

22・1・26 ダンス開始 倉庫化しました。こちらの更新はありません

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ボツ・花男IFボツVer

花男IF



 

その1・つくし日本へ帰る。ボツVer


「はぁ~やっと着いたぁ~久しぶりの日本だぁ~」

 






約11年ぶりの日本。
周りは全く変わっていて・・・
珍し物ばかりが目に付く。



 

「あ、西田さん、あたしね街を見たいから
途中から少し歩きたい。
お願い?」





 

上目使いで小首を傾げて言う様は小動物のようで愛らしく
うっかり了解してしまった西田。





 

「ですが、少し歩いたらちゃんとお車でお屋敷に帰っていただきますよ」

 






つくしに何かあれば確実に消されるだろう事が解るのでしっかり車での移動の条件を出しておく。
SPにも指示する事を忘れずに。

 




 

あまり危なくない場所を選び車から出る。

つくしは物珍しそうにキョロキョロして危険極まりない。
はぐれない様目を光らせて・・・

 



 

 

と思ってる傍から

 






つくし様!!
どちらに行かれたんですかぁーーー!!











急いで探し回る西田とSPを余所に

のんびり雑貨屋を見ているつくし。




 

気付いたらSPも西田も居ない。
どうしたものかと辺りを見ると
見覚えのある顔が

 




 

「あ~~~~!!総君とあきらくんだ!!会えてよかったぁ!!」





 

 

そう、よくNYの屋敷に遊びに来てくれていた西門総二郎と美作あきらの2人。
名前を呼ばれその言い方が気を許している自分の好きな少女のもので驚いた顔の2人。





気軽に気安く呼ぶ少女に怪訝なそれでいて敵意に満ちた目を向ける総二郎とあきらにくっ付いている女達。


 

それが目に入って無かったつくしは気付いた時あ、お邪魔だったかと内心で謝罪してけれど見慣れない街であった知り合いにどうしても縋りたくなってしまっている。



普段なら平気だが日本を離れていた期間が長くどうしても故郷だというのに見慣れぬ異国で困っていたので頼ってしまう気持ちが先に立ってしまった。

 






「て、何でつくしこんなトコに居るんだ?」


「そうだぜ。帰ってくるて聞いていたけど何でこんな所に一人で居るんだ?SPとかはどうしたんだ?」








総二郎とあきら二人に聞かれてバツが悪そうに理由を告げた。




 

「え~っとね。久しぶりの日本だから街を見たいって帰りに寄ってもらったの・・・
で、あそこの雑貨屋さんに可愛いのがあって見てたらいつの間にか西田さんとSPさんが居なくなってて・・・
どうしようと思ってるところに総君とあきら君が居たからつい声かけちゃった…ごめんお邪魔だった?」




 

シュンとして総二郎とあきらの隣の女を見る。
あきらと総二郎は慌てて大丈夫だという。




 

「つか、お前をここで見捨ててみろ・・・後が怖いっての!!」


 

おどけた様子で総二郎が言うと

 




「そうだ。つくしに何かあったら小父さんと小母さんに殺されるって!!」





 

真面目に言うあきらがおかしい。
クスリと笑うつくしに安心した2人。






「ちょっと!!西門君美作君!!」






 

自分たちを無視されて進む会話に痺れを切らして声をかける女達。
すっかりその存在を忘れていた総二郎とあきらは、この女達を先ほど暇つぶしの相手として声をかけた事に後悔していた。



 

「ああ、ごめんね~?」



 


悪いとも思ってない顔で言う。
用事ができたと言っても前に居るつくしが邪魔をしていると思い込んでいる女達は引くことをしない。
幾ら女に優しい2人でもつくしとそこら辺に居る頭の軽そうな女とでは比べるまでも無く・・・



 

「ちょっと!!あんた何なの!?西門君と美作君に迷惑じゃない!?あたし達と今から遊びに行くのに邪魔しないで!!」







何を勘違いしたのか女達がつくしに文句を言い始めた。
つくしは、どうしたらいいか分からず、総二郎とあきらを見た。





 

いつもは勝気なつくしだが、ここでキレて2人に迷惑をかけるのは避けたい。
それに自分が何か問題でも起こせばすぐにNYに強制送還だ。
それは更に避けたい。









「何とか言ったらどうなの!!」





女達がつくしの肩を押そうとした時SPが割って入り女達を押さえつけた。



 

「つくし様お怪我はございませんか?」






少し遅れて現れた西田が、顔面蒼白で問いかける。
それもその筈。
もしつくしがちょっとでも怪我をしようものなら・・・つくしの父、暁が何をしでかすか分かったものではない。
暁だけではない、日本にはつくしを溺愛する兄の野獣も居るのだ・・・自分たちの命すら危うい。





「あ、西田さん・・・よかった~。あ、あたしは大丈夫だよ」





ニッコリと笑うつくしにはどこにも怪我がなさそうで安心した。





押さえつけられている女とあきら、総二郎の事をどう報告したものかとそちらの方が頭の痛い問題になった西田はこっそりと溜息を吐くのだった。



終わり。

ボツVer


 

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