犬と言ったらねぇ?
・リトル犬を飼いたがる?
「お父様、お兄様、私犬を飼いたいわ」
リトルが何の前置きも無く突然そんな事を言い出した。
「「犬?」」
不愉快な事に、お父様とハモル羽目になった。…というのに
「ええ。でも、ハモルなんて、お父様とお兄様仲が良いわね?」
などと楽しそうに笑うリトルが可愛い…じゃなく
「何で突然犬を飼いたいなどと言うんだリトル?」
「だって、犬飼見てたら犬が欲しくなったんだもん」
そう、しれっと言った。
「あの駄犬リトルを誑かしたな」
あまりにムカついた為そう、うっかり声に出してしまった。
「お兄様…」
リトルに呆れた顔をされてしまった。
「それは措いて置くとしてだ。本当にイキナリどうしたんだリトル?」
お父様無かった事にしたな…
「あのね~犬の方は直ぐお取り寄せ出来るわだから、お父様お願い。良いでしょう?」
リトル…決定権がお父様にあるからってそう来るか。
「そうだな。ペットを飼うのも良いかもしれないが…どんな犬なんだいリトル?」
「え?それは犬飼よ?」
「ほう?どうしてそうなったんだいリトル?」
「だって、あいつ今ホームレスなのよ?番犬として飼ってあげても良いでしょう?」
リトル、どうしてそうなるんだ。
「うむ。そうだな、犬小屋は何処に置こうかリトル?」
「飼うんですかお父様???」
つい叫んでしまった。
「ホームレス犬なんておも…ではなく可哀想じゃないか」
おっさん今面白いとか言いそうになってなかったか。
「まあ、とにかく飼うという事で決定だ。犬小屋を用意しておくから連れて来なさいリトル」
「は~い」
楽しそうに出掛けていくリトルが可愛いが
「駄犬め覚えておけ」
そう呟く俺を見て
「面白くなりそうだ」
そう言って笑うお父様が居た。
終わり。
日夜退屈を紛らわす趣向が大事
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