オチ無しヤマ無し・・・意味・・・無し?
師匠ってなんか謎多いよね・・・どこにでも普通に現れるし?
三国恋戦記・師匠って謎だよね?
喬姉妹は今日も元気に廊下を走りまっすぐ仲謀の部屋へ駆け込む。
「ちゅーぼー大変だよ~」
大喬がそう言えば
「たいへーんだよー花ちゃんの師匠が居たよ!!」
と小喬が言った。
「・・・は?大小何寝ぼけてんだよ?」
ここは成都から遠く離れた揚州しかも孫家の居城だ、蜀の軍師が居る筈も無い。
ましてや使者が来るという話も何も聞いてはいない。なので大小の見間違いだろうと思う。
そんな仲謀の態度にムッとする喬姉妹は、仲謀に向かって突撃する。
その肘が見事に鳩尾に沈む。
「…ぐっ……何すんだてめぇら…」
痛みに顔を顰めて呟く仲謀を無視して話を進める。
「そんなこと言ってていいの?花ちゃん連れてかれちゃうよ?」
「そうだよ~連れて帰っちゃうよ?」
仲謀の周りで飛び跳ねながらそう言う喬姉妹にいつもの悪戯ではないのか?とも思うが、
この姉妹は、仲謀で遊ぶのは好きだが本当に迷惑になるような事はしない。
…喬姉妹の基準でだが。
「…本当に伏龍が居たのか?」
怪しみながらもそう問うと、これでもかという位首を縦に振り
「「いたよ!!花ちゃんの部屋の前に!!」」
と答える喬姉妹。
「・・・は?部屋の前???」
どうにも間抜けに鸚鵡返しに問い返す。
そんな仲謀に苛立ったようにもう一撃とばかりに突進してくる。
「そんな事言ってる場合じゃないんだって言ってるでしょうー」
「花ちゃん連れてかれちゃうよー」
必死に肘を鳩尾に入れながら切々と訴える二人に本当にいたのか?と思わずにもいられないがこれ以上肘を入れられるのは御免こうむりたい
仲謀は、ひとまず確認に行くことにした。
…という建前で花に会いに行こうと決めたともいうが。
一方その頃花の部屋では…。
「…師匠?」
「うん。僕だよ」
「何で居るんですか?ここ揚州ですよ?京城ですよ?そして私の部屋ですよ?」
「うんそうだね~弟子の部屋に師匠が来ても何の不思議もないだろう?」
いつもの考えの読めないへらりとした笑顔で答えになってない答えを告げてくる孔明に、ちょっと眩暈を覚える花。
「あれ~調子悪いの花?」
「違います。て言うか師匠が来るなんて誰も言ってませんでしたが…まさか忍び込んできたんですか?」
色んな所でそんな事をしているのを知っているが、まさか京城にまで忍び込んで来る筈はないだろうがとりあえず聞いてみると
「あ~うん。ちょっとね~薄情な弟子の顔を見に来たんだよね~」
と、サラリとそう爆弾を落とす。
「…師匠…」
疲れたように肩を落とす花。
そんな事を話していると扉を叩く音と花の大事な人、仲謀がやってきたようだった。
「花?居るか?」
「え?仲謀…どうしたの?」
扉を開けながらそう言うと仲謀が喬姉妹の話を確認しようとして部屋の真ん中に視線がいったところで…
「てっ…テメェは何でここに居るんだ!!伏龍!!」
と、指をさして叫んだ。
「はい?僕がここにいる理由なんて決まってるじゃないですか~。大事な弟子が京城に居るから様子を見に来たんですよ~」
ケロリと言う孔明に毒気を抜かれるというかどうしていいのか分からず黙る仲謀。
「えーだってさぁ~花ってば京城から偶には遊びに来るというか里帰りに成都まで来てくれないし?様子見に来たっていいでしょ?」
とか軽く言う孔明にもうどういって良いのか分からない2人。
「じゃなくて!!おい孔明お前どうやって京城に入ったんだ!!警備はどうした!?」
ハッとして仲謀は詰め寄るが、飄々としている孔明はゆっくりとお茶を飲んでる。
「はい~?警備・・・?あぁ・・・くすw」
「何笑ってるんですか師匠?」
「ん~?ちゃんと警備はいたよ?まぁちょっとお話しただけで通してくれたけど?」
「話しただけって・・・?」
聞いたらいけないと本能が警鐘を鳴らす。
「聞きたい?」
聞いたら後戻りできないような気がして首を横に思い切り振る花。
仲謀は聞いたらマズイとは思うが聞かなければ先に進まないとも思っている。
「いや~生きてる上で知られたくない事の1つや2つや10位ありますよね~(邪笑)」
聞かなきゃ良かったというセリフと笑い。しかも声は笑って泣く低く冷たい。
室内温度絶対10度は下がっただろう?という位寒くなった気がした。
京城今まだ夏なのに北の寒さがココにあるという感じだ。
勿論花の耳を塞いでから言うのは忘れていない孔明。
伏龍たる所以か?(いや関係ないだろ)
「で、結局何のためにここまで来たんだよ?」
「だから弟子の顔を見に来たんですよ~?」
「もう、師匠ふざけてないでどうしたんですか?」
「あはは~弟子の元気な姿を見に来たって言ってるでしょ~?
まぁ・・・仲謀殿が来なかったら蜀に連れて帰ろうかとも思いましたが?
無理に連れて帰ったら花に嫌われそうなのでそんな事しませんよw
ただ・・・芙蓉姫が心配してましたから近いうち顔を見せに蜀に帰っておいで?」
ニコリと笑って要件は済ませたとばかりに帰えるよ~と言って出ていく孔明。
「師匠!!芙蓉姫に心配しないでって言っておいてください。
それともう少し落ち着いたらきっとちゃんとご挨拶に戻りますから」
「うん。伝えておくよ~」
ひらひらと手を振って去っていく孔明に仲謀は・・・
「てめぇ伏龍!!二度と京城に忍び込むんじゃねぇ!!正面から面会に来い!!」
噛み付くように叫んだ。
忍び込まれれば素直な花の事・・・きっと良い様に言い包められて蜀に連れて行かれる事は
間違いないと思うのでしっかり孔明に釘を刺しておく事にしたのだが・・・
この釘が役にったったかと言えば・・・
孔明には全くきかなかったらしい。
何だかよくわからないまに終わるw
メモ帳に残ってたのでUP
いつ書いたのかよくわからないw