なんとなく思いついたネタ。
クロスオーバーもの。
花男×戯言
流血表現等がありますので苦手な方は回避、読まないでください。
お読みになってからの苦情等は受け付けません。
どんなんでも大丈夫という方・気になる方は続きをどうぞ。
赤札を貼られて宣戦布告して、何だかんだあって友達になった。
けれど一部の人間は、それに納得してなくてF4や桜子、滋さんの居ない時等を狙って嫌がらせや小さな暴力を振るわれることもあった。
それは彼らには、言わなかったし言えなかった。
言えばあたしの為にと色々としてくれただろうけれど・・・だから言えなかった。
けれど嫌がらせや暴力は、あたしの中に少しずつ少しずつ溜まっていた。
そして人気のない裏道で浅井達に雇われた奴らに襲われそうになった。
これ以上痛い思いをするのも、死ぬのも・・・嫌だ。
そう最後に思ったのは覚えている。
そして気がついたら周りは赤い池が出来ていた。
自分の手にあるナイフを見て、ああ・・・あたしがやったんだと理解した。
でも不思議と罪悪感も何も感じなくて、あたしは、自分がおかしくなってるのかと思っていた時に不意に気配に気付いた。
ゆっくりと視線を巡らせれば、背の高い針金のような男が立っていた。
「あぁ、誰かが来ているのかと思ったけれど、新しい家賊だね私の名は、零崎双識という。」
家族?何言ってるんだろうこの人?意味が分からず?マークを飛ばしていると説明してくれた。
「家族ではなく、家賊。零崎一賊の指す家賊とは家族ではない。家賊とはつまり、流血で繋がる家賊のことだ。血ではなく流血で繋がる家賊。それが私達零崎一賊なんだよ。零崎一賊は簡単に言えば殺人鬼集団さ。私達はね、動機もなく道理もなく理由もなく利益もなく目的もなく黙想もなく原因もなく幻想もなく因縁もなく印象もなく清算もなく正当もなく狂気もなく興味もなく命題もなく明解もなく義侠もなく疑問もなく獲得もなく確実もなく暴走もなく謀略もなく尊厳もなく損失もなく崇拝もなく数奇もなく妄執もなく蒙味もなく欠落もなく結論もなく懊悩もなく応変もなく益体もなく約束もなく正解もなく成功もなく執着もなく終焉もなく根拠もなく困惑もなく負荷もなく風情もなき決別もなく潔癖もなく超越もなく凋落もなく遠慮もなく演摘もなく努力もなく度量もなく帰結もなく基盤もなく霧消もなく矛盾もなく独善もなく毒孝もなく傾向もなく敬愛もなく打算もなく妥協もなく煩悶もなく反省もなく誠実もなく静粛もなく瞠目もなく撞着もなく極端もなく曲解もなく偏見もなく変哲もなく安堵もなく暗澹もなく京楽もなく曖昧もなく相談もなく騒動もなく喝采もなく葛藤もなく構想もなく考察もなく徹底もなく撤退もなく計算もなく契約もなく無念もなく夢幻もなく容赦もなく幼心もなく資料もなく試練もなく寂寞もなく責任もなく誹謗もなく疲労もなく体裁もなく抵抗もなく究竟もなく屈託もなく技量もなく欺瞞もなく要望もなく様式もなく選別もなく先例もなく検分もなく険悪もなく題材もなく代案もなく混沌もなく懇念もなく禁忌もなく緊迫もなく倦怠もなく権限もなく気配もなく外連もなく躊躇もなく中庸もなく敷衍もなく不安もなく解説もなく回避もなく規則もなく企画もなく凌辱もなく良識もなく虚栄もなく拒絶もなく防備もなく忘却もなく踏襲もなく到達もなく娯楽もなく誤解もなく惰性もなく堕落もなく叱声もなく失墜もなく嫌悪もなく見解もなく感情もなく癇癪もなく意見もなく威厳もなく境地もなく恐怖もなく作為もなく策略もなく嗜好もなく思想もなく純朴かつ潤沢な殺意のみで人を殺す殺人鬼なんだよ。」
殺人鬼、普通はそう言われたら取り乱して逃げるだろうけれど、ナゼかあたしは、あぁそうかと心にストンと落ちてきて妙に納得した。
「あたしは・・・零崎になったの?」
「あぁ私の妹だ」
うっとりと言われ・・・ドン引いた。
この家賊大好きな双識兄さんとの出会いがあたしの世界を変えた。