気紛れに優しくしないでよ
忘れていて、忘れないで・・・一人は辛い、でも気まぐれな優しさは・・・欲しくない
道明寺と別れ
類は、フランスへ旅立った。
留学という名目で、花沢の両親があたしから引き離す為にした事だということは解っていたからショックは少なかった。
西門さんは、京都の禅寺に修行に行った。
暫く帰ってくる事はないようだ。煩悩多いもんねなんて言ったら逆に色々切々と語られた。
今あたしの傍に居てくれるヒトは、優しい。
暗い闇の中を静かに照らしてくれる淡い付きのような人。
だから余計に悲しくて切なくて・・・
いつも周りに気を使って、でも文句を言っても結局世話を焼く
哀しいくらい優しい人。
だからあたしにも気を使ってくれる。
その優しさにあたしは特別だと勘違いしてしまいそうな程。
そんな事ないのに・・・
思い出した様に誘ってくれる。
嬉しい
嬉しい
嬉しい
切ない
哀しい
イタイ・・・
その何気ない気遣いが切ない。
もう誰もあたしの心に踏み込まないで。
気紛れに優しくしないで・・・
その優しさがあたしに傷を付けていく・・・
もう一人は嫌。
終
中途半端death(ノ∀`)
あきら踏み込めずつくし切なさMAX?←
拍手ありがとうございました(*´д`*)
夢見月*様よりお題お借りしました。