花男IF・番外編
NY道明寺家の事件簿。
~後藤さんの日記帳~
私、後藤忠光と申します。
役職は、道明寺財閥総裁、道明寺暁様の第一秘書を務めさせていただいております。
総裁は、ビジネスに対する信念、ビジネスに必要なカリスマ性どれをとっても素晴らしい方です。
・・・ですが、一つだけ言えば、末のお嬢様であるつくし様に対しての過保護ぶりは半端なく凄いです。
つくし様と会社どっちを取ると言えば間違いなく間髪入れずつくし様と答えるくらいの溺愛振りです。
その為今現在の総裁の落ち込み振りは半端ないです。
つくし様が、日本の学校に通うと決まった1年前。
あんた本当にあの総裁ですか!?
という位の我儘駄々っ子ぶりは凄かった。
「つくしちゃん!!こっちの学校だって良い所がいっぱいあるんだから無理して日本に行く事は無いよ!!」
に始まり。
「つくしちゃんが日本に行ってしまったらパパは生きる気力を失くしちゃうよ!!」
「つくしちゃんが居ないNYで仕事なんて出来ないからパパも日本に行っちゃうよ!!」
いやいやいやいや・・・道明寺本社、本拠地はNYですから無理ですから日本行!!
とみんなで止めたら不機嫌になって商談の場でもその不機嫌さを隠す事すらせず相手を威圧してましたね・・・。
その商談道明寺有利で進んだのでそれは結果オーライでしたが。
渋々納得して帰国を許しましたが・・・
総裁自ら日本までつくし様を送ると言い出して・・・
商談、会議、会食、パーティーとスケジュールギッシリでそんな事できないというのに聞かず、楓様とつくし様とで総裁を宥め賺していらっしゃった。
結果折れた総裁の妥協案が西田といつもの倍のSPを付けるというものだった。
そんな事が続き結果日本帰国が伸びに伸びて1年遅れになってしまったんですよね。
つくし様の見送りは絶対に行くと言い張る総裁に、ソレ位の妥協をしなければ仕事に影響を及ぼすという楓様の考えでお見送りに行きましたが・・・
そこでも1時間駄々をこねた総裁が、楓様に鉄拳を喰らって失神しましたね。
そんな光景見たことない人々は驚いていましたが、道明寺家ではもう日常の一コマでしかないので私は、何も見なかったようにスルーさせていただきました。
出来た秘書だと思ってくださると良いのですが、たまにこの人たちの秘書を務める自分がとても人外に思えてしまう事があるのが悲しいです。
ああ、その後西田から無事に日本に着いたとの知らせがあった後、総裁がつくし様の写真を見ながら一人部屋の片隅で凹んでいたのは私の心の日記に仕舞っておきますね?
終わり。
後藤さんはオリキャラです。
総裁秘書は大変です。
総裁暴走機関車ですからw