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DEVIL HEAVEN ~倉庫~

22・1・26 ダンス開始 倉庫化しました。こちらの更新はありません

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居候がやって来た

~居候がやって来た~

これは、私達の幸せの日々をぶち壊した彼等のやって来た日の話。


とても天気が良いので今日は、散歩がてらに浜辺にやって来た。
子供も出来、とても幸せな日々これがずっと続く事を願った。


「今日は、風も穏やかで気持ち良いですね?」


傍らで眩しそうに海を見ている左之助さんを見上げて言ってみる。
左之助さんは、そんな私の髪を撫でながら頷いてくれた。


「そうだな…こんな日が続くと良いな。こいつが大きくなればやんちゃして忙しくなるだろうしな?」


ヨチヨチと歩いている子供を見詰めて言う左之助さんに、思わず笑ってしまう。
何だかんだ言いつつも子煩悩な人、そして私にとても優しい人、私の大切な人。

この人と居る優しい時間が、私はとても大切だ。


「あ・・・そう言えば・・・不知火さんからお手紙が来ていましたよ?近いうち遊びに来るそうですよ?


あれから不知火さんは、よくお土産を持って我が家に遊びに来る。気が合うようだ。


「はは。今度は、何やったんだか」

大半が、ただ遊びに来る訳ではない。何か・・・喧嘩とかして家出の様な感じで我が家にやって来るのだ。


「この間は、確か天霧さんの大切にしていた物を壊して逃げてきたんでしたよね?」


数ヶ月前やって来た理由を思い出した。


他にも千姫のお願いを聞くのが嫌で逃げてきたり、お見合いをすっぽかす為だったりと色々と理由はある。
言わば原田家は、絶好の隠れ家というか逃げ場所らしい。
死闘を繰り広げた相手だとは思えない。



昨日の敵は今日の友

 

とはよく言ったものである。因みに風間さんもよく来る・・・


鬼社会から逃れるのも視野に入れ外国まで来たのに・・・。まだ諦めないとは執念深いと思う。
でも、千ちゃんに頼まれて天霧さんが、迎えにやって来れば戻って行く辺り丸くなったのだろうか?

そんな事を考えていると隣の左之助さんが、顔を強張らせて囁いてきた。

「千鶴、岩の後ろにでも隠れていろ・・・殺気がする!!」

慌てて辺りを見回すも何も居ない。でも、微かにピリピリとした感覚がある
この感覚は覚えがある。確かに殺気だ。けれど、誰も居ない。とても見通しの良い場所である見落とす訳は無い。


「・・・?どうして・・・?」


何も無かった、居なかった場所にソレは、突然現れた。


「久し振りですね~。お元気そうで何よりですよ?(愉しく逝きましょうね?)原田君と雪村君?」

「おお、久し振りだな~!?その子は、君達の子供なのか!?」

「くすくす…左之さ~ん久し振りに死合いましょうよ~?

「総司!!テメェはいい加減にしろ!!山南さん挨拶の合間に妙な事を
口走るんじゃねぇよ!?それと、近藤さん、はしゃいでんじゃねぇよ!!
そして、子供を脅かすんじゃねぇよ!!」


「左之さん1人で美味しい所持ってっちゃってズルイよなぁ~?


「「「久し振り?」」」




目の前に、突然現れた・・・死んだ筈の新撰組の幹部達。
殺気の正体は、沖田さんの死合いたいという思いから出ていたものらしい。


「「はぁ!?何で居るんだ(ですか)!?」」




声を揃えて叫んでしまった。
が、隣で子供が泣いているので慌ててあやす。あやすけれど、、
目の前に居る人々が気になって仕方がない。



「ははは~驚いてる~」

「いや、普通驚くって!!」


「ですが、知らぬ中でもないのに化け物を見たように驚かれては少々傷付きますよ?」

「幽霊という時点で化け物だろうが!!」

「いやいや、2人が幸せそうでなによりだ!!」

上から、沖田、平助、山南、土方、近藤である。

山崎、井上、島田は、申し訳無さそうに苦笑いを浮かべている。
そして、未だ理由が解らずにいる左之助と千鶴を置いて話が進んでいく。


「う~む、まだまだ危険な事も有るだろう。何より外国だしな・・・」

「そうだね~大変そうだよね~?」

「確かに大変でしょう?これから子供も大きくなってくるし色々とねぇ?」


「でも、ソレって俺たちにはどうしようもないじゃん?」

「だから、おとなしく帰るぞ!!って、どうかしたのか近藤さん?」


「いや・・・我ながら良い案を思いついたのだ!!」


目をキラキラさせた近藤さんを見た瞬間とても嫌な予感がした。


そしてソレは、やっぱり効果絶大に私に世間の世知辛さをまざまざと思い知らせた。





「仲間の子供の危険回避の為これから我々
新撰組幹部は、この子の守護霊になろうと思う!!」





どうだ、素晴しい考えだろう!!と、誇らしげに此方を見る近藤さんに、なんと言って良いかと考えていると。


近藤さん大好きの沖田さんが、盛大に近藤さんを褒め称え、山南さん、平助君が賛成している。

 
土方さんと井上さんが、説得しようにも聞く耳無しの様で決定事項とばかりに、子供に自己紹介を始める始末だ。



どうにも覆せないらしい。左之助さんに目をやると、左之助さんもどうしようもないと思っているようだ。
左之助さんと2人盛大に溜息をついた。



そうやって我が家に居候が出来た。



 


next


千鶴「ところで・・・ホントに何で居るんですか?」
 
山崎「・・・いや、本当にすまん・・・俺からは何とも・・・」
 
井上「沖田君が、皆揃わなきゃ面白くない・・・と言い出してねぇ~」
 
平助「そうそう、それでさ~総司を野放しに出来ないじゃん?で、本当は連れ戻すつもりで来たんだけどさぁ~?」
 
左之「来たけど、近藤さんの一言、つーか、思い付きで居つくつもりという訳か?」
 
土方「すまねぇな・・・ああなったらあの人も聞く耳もたねぇからよ~」
 
近藤「皆で何を話しているんだ?早く来ないとおいて行くぞ?」
 
総司「あははは~近藤さん僕達、左之さん達の家の場所知らないですよ~?」   

   
千鶴・左之・土方・井上・山崎・島田「はぁ~~~~~~~~~」



一先ず終わりぃ。


予告?
次は、不知火さんがやって来るよの巻?

 

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