~原田家と不知火さん~
居候・新撰組の亡くなったハズの人々・・・の幽霊が、居ついて数日たったある日。
不知火さんがやってきた。
我が家にやって来ていつもの様に一息つこうとして居間に上がり動きが止まった。
新撰組の幹部連が目に入ったからだろう。
※ここから不知火視点になります。(笑)
オイオイオイオイ!?何だあいつ等は!?
新撰組幹部じゃねえかよ!?って、あいつ等死んだ筈だろうが!!
何で居やがるんだ??実は~生きてましたってオチじゃねぇよな?
俺は、考えが纏らずありえないほどに頭がグルグルしていた。
その様子を馬鹿にした様に、鼻で笑ってきた沖田総司にキレた。
「テメェ沖田!!笑ってんじゃねぇよ!!つーか貴様等死んだはずだろうが!!何で非常識に、ここに居やがるんだよ!?とっとと成仏しやがれや!!」
笑われたのが気に入らずヤツ等の思うツボだと解っていても叫んでしまった。
「え~、非常識加減は、あんたに言われたくないなぁ~?敵だったのに~ちゃっかり遊びに来るって僕には、信じられないし?」
相変わらずよく読めない沖田が、言う。
「てっいうかさ~、左之さん、こいつといつから遊びに来たりする程仲良くなった訳?」
続けざま藤堂がしゃしゃり出て来た。
「そうですよね?原田君は、彼を毛嫌いしてませんでしたか?」
かと思えば、胡散臭ぇ笑顔を張り付かせた山南が値踏みでもするようにこちらを見ている。ヤツは、ちょっと・・・かなり気持ち悪い。
「いやいや、死闘を繰り広げて意気投合したんだろう?死合ってみて解った事もあったんだろう!?」
すると、局長だった男が、まさにソレだ!!という事を言った。俺は、頷こうとした。・・・が、
「近藤さんの言うことも一理あるが、何事にも変わらないってモノもある・・・なぁ、総司!?」
と、変わらないというソレを体で見せている鬼副長・・・ああ、コイツ風間と千姫に扱使われている天霧のおっさん的立場だ・・・とうっかり同情した。
「そうですよね~、だって僕は、死んでなお・・・土方さんが邪魔ですもん?」
コイツが、土方嫌いでもいいが・・・人の事を勝手に決めるのはムカつく。で、
「テメェえ等には、関係ねぇだろうが俺が誰と友好関係築こうがなぁ!!?」
吼えて噛み付くように言ってしまった。
すると待ってましたという様に沖田がこちらに寄ってくるしかも抜刀して!!
「じゃあさぁ~僕とも友好関係結ぶ為に・・・死合いましょうよ!!(邪笑)」
そう言って一気に間合いを詰め斬りかかって来た。
その時、バシンっと思い切り盆で床を叩き付けた千鶴が目に入った。
「いい加減にしやがりなさいませ!?そんな事
家と誰が仲良くても沖田さんには、関係ないデスヨねぇ?それに、ここに居るのならば・・・・
原田家の掟・・・家訓には従いやがれよ?
ですよ?あ、不知火さんお茶が入りましたよ?」
怒涛の口撃を沖田に浴びせ、最後にいつもの笑顔で俺にお茶を勧める千鶴。
ああ、コイツには逆らっちゃいけないと俺の本能が告げる。
だから、素直にお茶を啜った。そして、お茶請けを食べながら改めて渡し忘れていたお土産を手渡す。
「これは、左之助で、こっちが、ちび助、で、これが千鶴だ」
「あ、ありがとうございます」
普段の笑顔で言う千鶴に安堵の溜息が漏れたのは言うまでもない。
それから暫く新撰組の幹部共は、千鶴に説教されていた。
まぁ・・・偶にはこんな日があっても良いと思う俺だった。
終わり。
原田家は、キレた千鶴が最強です。(笑)
予告?
不知火さん来て時間差で風間さんがやって来る?
nextおまけ?
「何で、千鶴異様につよくなってんの?」
「ああ、風間が、未だよく来んだよ」
「だからそれだけで何でつよくなんの?」
「あん?そりゃ~アレだ、千姫効果?」
「千姫効果って?何で疑問系?」
「千姫が教えなくていい事を教えてくれてなぁ・・・」
「「ソレも毎回」」
こそこそと、影でこんな会話がなされている平和な原田家ある日の午後。
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