BROTHERS・CONFLICT
奴だけでも仕留めたいんだ!!
ちぃちゃんを守る会会合風景。
琉生の膝に敷いたフカフカのタオルの上に寝転がり優しくブラッシングされ気持ちよさそうなジュリ。
ジュリの言う通りにブラシをかける琉生。
「それでだな琉生。私はどうしてもあの坊主が気に喰わないのだ!!」
クワッと今にも飛び掛かりそうな勢いでジュリが喚きだす。
ソレを宥めるようにゆっくりとブラシをかける琉生。
「坊主?要兄さんの事?」
「それ以外に誰が居る!!ちぃの唇を奪っても悪気も反省も何もなくちぃに纏わり付いて・・・!!」
思い出したくも無いとばかりにフルフルと震えて言うジュリに琉生もちぃに何かあってからでは遅いと考える。
「同じ家に住んでるから近付かないっていうのは無理だけれど、ちぃちゃんを一人にしなければいいんだよね?」
琉生が要をどうにかできる訳は無いのでとりあえず2人きりにしない様にと、ほかの兄弟たちにも協力要請を出した。
「そうだな!!家に居るなら私がちぃに付いていれば奴をどうにかできるだろう!!でも私だけでは奴が本気で来たらどうにもできない。だから、その時は、琉生頼んだぞ!!」
「わかった。頑張る」
ガシッと琉生の手を握るジュリに笑顔で答える琉生。
その後和やかに、またジュリのブラッシングを始める琉生だった。
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その光景を影から要が引き攣った顔をして覗いていた。
ちょっと待て!!琉生・・・そのリスと会話してたのか!?
そうなのか!?
ってどんな結果になったんだ!!
・・・怖くて聞けない・・・
終わり?
アレコレ注文しつつブラシをかけてもらうジュリさん。
楽しそうにブラシを掛けながら今度ちぃの髪のアレンジをしようと考えてたりする琉生。
部屋の外から様子を窺い蒼い顔する要が居たら面白いかなぁ~