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DEVIL HEAVEN ~倉庫~

22・1・26 ダンス開始 倉庫化しました。こちらの更新はありません

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お題・クリスマスキャロルに火をつけて


色々キャラ崩壊の序曲←



花男・総つく

 

 


讃美歌とイルミネーションと

12月のイベント・・・クリスマス。

 

そんな日にうろつく程俺は馬鹿じゃない。
クリスマスに一緒に過ごしたら女が勘違いして恋人顔をするというのが解り切ってるから。
特別なイベントの日は幼馴染たち・・・特にあきらと一緒に過ごすことが多い。

 

一人あの家で過ごす事もあるが・・・

 


だけど今年は違う。

 

 

F4を全員陥落させた最強の女。

牧野。

こいつと一緒に過ごすから・・・



 

といってもまだ恋人同士になった訳じゃ無い。
俺の本気の思いに気付く事も無く・・・
その最強の鈍感さで悉く・・・スルーされてる俺・・・



 

 

自分で言ってて悲しくなるな・・・




 

そんな俺の努力を幼馴染達は
馬鹿にしたような目で見ている。




 

お前ら振られたくせに俺が落ち込んでるのを見て喜ぶなっつーの!!




 


まぁ・・・牧野にとってあいつらの存在の定位置は決まっている。



司は戦友(親友)。
類は牧野の一部切っても切れない間柄・・・ムカつくな。
あきらは兄。





じゃあ俺は恋人という存在にならなきゃ馬鹿みたいじゃん?





だから今年のクリスマスは決めてやる!!

 




 

意気込んで誘ってみたものの・・・




 

「あ、クリスマスはバイトだよ~だってかき入れ時だもん!!」





 

との答え。
お前恋愛体質とは程遠い所に居るなと内心可愛そうになった。
じゃなく!!可愛そうなの俺だっつーの!!





決める前に会えないってどうよ!?

 





まぁ・・・買い占めるとか色々あるがやり過ぎると怒るからなあいつ。




 


とりあえずバイト後に約束を無理やり入れたが・・・
F3には余裕ねぇ~と笑われたけどな。







しょうがねえだろ相手鈍感牧野だし?






 


・・・ちょっと待てぇ!!
ミニスカ!?
サンタ!?



 

なんつーカッコしてんだよ!!

 


最後のバイト時間と場所を聞いて迎えに来てみれば
ミニスカのサンタコスでケーキを売ってる牧野の姿が・・・。



 


可愛いが可愛いが




 


「俺の前以外でその恰好は頂けないな。」




 


裏に回って店長に話をつける。
まだ終了までに時間があるけれど・・・
あの恰好を晒しておく訳にはいかないから
今すぐに牧野をお持ち帰りする為に。

 





話をつけてすぐ牧野を抱き上げる。
いわゆるお姫様抱っこ?




 


「ぎゃ!!なななな何!?何事!?
って西門さん!?何すんのよ!!」







「ん~?お姫様抱っこ?ってもう店長には話つけたからバイトは終了
だから行くぞ」


 

「はぁぁぁ~?勝手に何してくれちゃってんのよ!!」






「何してって?そんな格好のつくしちゃんを放っておける程俺出来た人間じゃないみたい?」




「はぁ!?何言ってんのよ!!つーか降ろして!!」






「いやだね。降ろしたら逃げるだろ?」





「着替えたいんだってっつーの!!」

 

「それはいいんだよ。話つけてもうこのまま帰っていいって事になってるから
だから大人しくしてよつくしちゃん?」
 


「つくしちゃんゆーな!!」

 


「はいはい。じゃ行くよ?」






「どこに?」

 


「いいところ?」




「は?」





「クリスマスらしいことしようぜ?せっかくサンタがいるんだし?」

 


「サンタじゃないし!!」


 

「ミニスカサンタ似合ってるぜ?」

 

「・・・なぁ!?」





「真っ赤w」

 

「うっ・・・うるさい!!」

 


言い合いをしている間についた場所。
小さな小さな教会。



 


イルミネーションの灯ったツリーとまだミサは終わっていないのか
微かに聞こえる讃美歌。






「ここって・・・?」



 

「ん~去年なんとなく見つけたんだよ
牧野こういうの好きそうだと思ってさ?」


 


「へ?あたし?」
 


「そ、牧野」

 

「・・・ありがと・・・綺麗だね」

 

「ああ・・・」


 

牧野の横でこっそりと牧野サンタを見る。



 

「なぁ・・・牧野」





「何?」





「俺さ・・・つくしちゃんが好きなんだけど」


 

「へ~・・・・・・ってえぇ!!??」


 

「いやそんなに驚かれるとちょっとショックなんだけど?」





「いやいやいやなんであたし?」






「・・・いつの間にか心の中に住んでたんだよねつくしちゃんが」




「・・・・・・・」





「俺じゃダメ?もう女遊びしてないし。
ホントに俺つくしちゃんじゃなくちゃダメなんだよ」






「ホントに・・・?あたしでいい訳?」






「つくしちゃんじゃなきゃダメなんだよ」





「・・・・・・」

 


真っ赤になって俯く牧野。

 


「・・・答えは?」
 


「・・・だよ・・・」

 


「ん?」
 


「す・・・き・・・」




勢いよく顔を上げて睨みつけるように言う。


 


「西門さんが好き・・・」


 


牧野が言い終わる前に牧野を抱きしめる。



 

「牧野・・・好きだ」



 


「でもね・・・浮気したら別れるからね?」





・・・ちゃんと釘さすのね・・・。
って俺信用無いのね?
泣くよ俺・・・。




 

なんて考えていると腕にかかる重みが増す。



 

牧野を覗き込むと



 


「・・・寝てる・・・」






その寝顔に顔が緩む。



 

「今はお休み・・・でも・・・目覚めたら覚悟してね?つくしちゃんw」


 

 

讃美歌が木霊して光るイルミネーション。

 

 

 

 

 

 

 

クリスマスキャロルに火をつけて

 


 


俺の心に本気の恋の火をつけた



 


君を抱きしめて

 




幸せを噛みしめる。



 

 

この幸せがずっと続くよう



 

心に新たな誓いを立てた。


 

 


終わり。

色々中途半端に終わるw
 




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