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DEVIL HEAVEN ~倉庫~

22・1・26 ダンス開始 倉庫化しました。こちらの更新はありません

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お題・愛し方で10のお題・3

3:閉じ込める(逃がさないし、逃げないでしょ?)




花男・あきつく


牧野と司が別れた。
理由は司の政略結婚が決まったから。
業績不振、株価の暴落。
落ちるところまで落ちたら自力での回復は不可能で・・・
自分の恋を取る程子供ではなくなった司は、苦渋の決断で





牧野の手を放した。



 

それは牧野も一緒で・・・自分の幸せより他人の幸せ。
自分が司の・・・道明寺の為に身を引く事で財閥の立て直しがきく
大勢の社員が路頭に迷わずに済むという事で司と別れる道を選んだ。



 

別れたばかりの牧野は、見ていて痛々しいほどボロボロで・・・
そんな牧野の心に類は静かに寄り添っていた。

 


類と一緒に居る牧野。
二人の空間にはそうそう立ち入れない。



一種のバリアーとでもいうのか空気が違う。
魂が繋がった存在、ソウルメイトとはよく言ったものだ。

 


けれどその類も花沢という名を背負う為に大学卒業に合わせてフランスへ旅立った。

 



牧野を一人にしない為に俺と総二郎はいつも一緒に居た。
総二郎も西門を背負う為の禅寺での修業を延していたが、京都や他の支部の手前これ以上延ばせなくなり
心配しながら京都に旅立っていった。


 

残ってるのは俺だけ。
出来るだけ傍に居ようと仕事の合間や休日時間が空いたときに連絡を取った。






両親と妹達に俺の心は筒抜けなのか・・・応援されている。
実際俺は・・・高校の頃から牧野が好きだった。





だからこの状況を見逃す気はない。
お袋は牧野を気に入ってるので俺の嫁はつくしちゃんでと言って
俺に来る見合いはすべて断ってくれているので有難い。





そんなウェルカム状態なのだか牧野は気付かない。
どんだけ鈍感なんだよ・・・。


 


休日のリビングに牧野が居る。
結構見慣れてきた光景。



 

「あ、美作さん。今日はお休みなの?」




 

暇さえあればお袋が牧野を家に呼んでいる。
新作のケーキを焼いたとかいろいろ理由をつけては呼び出している。
今日もケーキに釣られてやって来たのか満面の笑みでケーキを頬張っていた。




 

「ああ、今日は休み昨日遅かったんだよ。それに先週は休日出勤したし?
って、牧野頬っぺたにクリーム付いてるぞ?」






指でクリームを取ってやってそのクリームを舐める。





「あ、やっぱり少し甘いな?」







瞬間牧野が真っ赤になって落ち着きがなくなる。



 

「ななななな舐めた!!」




指さして言うなよ


 

「あ?普通だろ?」




「普通なめないっつーの!!」


 

「でも布巾無いし?捨てるようなマネになると牧野もったいないって言うじゃん?」


 

そう言って牧野をじっと見るとみるみる赤くなっていく。


 

・・・これって結構いい感じなのか?


 

「そそそそんな事言ってないし!!それに言ってくれれば自分で・・・」

 

「自分で取れた?」



「そそそそうよ!?」



「くくく・・・牧野どもってるぞ?」


「うぅっうっさい!!」




プイッと顔を背けて頬が膨らます。
子供のようなこの行動すべてが愛しく可愛いと思う。
頭をポンポンと撫でる。

 

「今日はどうかしたの?お袋に呼び出された?」

 

これ以上やると拗ねて相手してくれなくなりそうなので話を変える。

 

「うん・・・あのね・・・」

 

モジモジとしている牧野。
何だ?

 


「就職先なんだけど・・・」

 

 


「まだ決まらないのか?」

 


それで相談か?

 

「ううん。決まったの」

 

「そうか。おめでとう」


「ありがと」


はにかんでる顔が可愛い。

 

「で、どこに決まったんだ?」

 




サッと目をそらす牧野。
おい・・・なんだその行動?

 




「言えないのか?」

 


「・・・み・・・」



み?



「美作商事・・・」




はぁ!?うち?マジか!!?


 

「うち?ホントに?」




こくんと頷く。


 

「えっと・・・初めはね迷ってたんだ・・・で、
偶然夢子さんとおじ様に会ったんだそれで相談したら。
美作は特別扱いはしないし試験に口を出したりしないから正面から受けてくれていいって言ってくれて

だから受けちゃったら受かったんだ~」






遠い所を見てるように言う牧野。
お袋にも親父にもそんな話聞いてない。
でも来年から同じ職場で働けるというのが嬉しい。



 

「特別も何もないだろ?俺だって試験受けたし、新人研修も受けて今じゃ新入社員として忙しいんだぜ?」


 

そう、うちの方針新入社員として1から学ばせる。
類や司とは違って初めから役職なんてない。
新入社員と同じで雑用から何から自分でやる。


ジュニアなんて甘えは許されてない。
シビアだよ・・・





「そうだよね~でもF4の美作さんが新入社員て・・・」





「笑うな・・・」





ケラケラと笑う牧野。
俺もおかしくなって笑って
そんなときポツリと牧野が漏らした一言。





「また暫く美作さんと居られるね・・・」



 

たぶん無意識の一言。

牧野自身声に出ていたとは思ってもない様だ。


普段のこいつなら言ったら逃げるようなセリフだから。
だから声に出ているなんて気付いてないだろう。

 

 

そっと抱きしめる閉じ込めるように。





「はぇぇなななな何してんのよ!!」



 

「ん?暫くと言わずずっとここに居てもらいたいから
俺の意思表示?」






「何言って・・・」





「しばらく一緒に居られるって牧野言ったじゃん?
俺的には暫くじゃなくてずっと俺の傍に居てほしいんだけど?」



 

「へ!?あたし言ってた?」





「しっかり聞こえた」

 

真っ赤になって俯く牧野が可愛い。




「あ・・・でも自由に結婚は決められないって言ってたじゃん」


 

小さな声で呟かれた台詞に

ああ・・・あの時はもう結婚というレールは決められていると思い込んでたからそんな事言ったっけな
そんな些細なことでも覚えてたんだな。
それに司の事もあって踏み出せないんだと今更ながら牧野の心に残した傷の深さを知った。


 

この傷は俺がずっと傍に居て癒そうと今新たに思った・・・。

 




「うん・・・あの頃はそう思っていたんだ。司の姉ちゃんの事もあったし・・・
俺達は自由に恋愛とか結婚とか望んでもダメなんだって・・・
でもさ・・・うちは恋愛至上主義で政略結婚なんてしなくてもいいって言われた。
それどころか牧野と結婚できないってなったら・・・」

 

 

「なったら?」

 

 

「お袋に泣かれ双子に泣かれ・・・親父にも何言われるか分からない・・・
それに牧野が俺と居てくれないと俺のこれからの生活は成り立たない」





一旦言葉を切って、牧野の瞳をじっと見据える。


 

「牧野・・・俺の傍にずっといてくれる?
・・・俺と結婚してください・・・
まだまだ新入社員で力ないけど、俺の全てを懸けてお前を幸せにするから」





牧野がビックリした顔で大きな瞳に涙を溜めている。

 

「・・・たし・・・あたしでいいの?迷惑にならない?」


 

牧野が良いの。それに牧野気付いてない様だけど・・・
うちの家族はみんな牧野が好きだから牧野獲得に一生懸命なんだけど?
これで俺振られたら俺どうしたらいいんだろうな?」






困った顔で言うとぷっと吹き出す牧野・・・

いやホント笑い事じゃ済まないんだって!!






「あのね・・・あたし・・・美作さんが好き
だから美作さんあたしと一緒に居てくれる?」



 

聞きたかった言葉。
やっと聞けた言葉。




 

「居るよ・・・牧野が望む限り・・・ずっと傍に居るから
これからもヨロシクな?」



 

笑顔で頷く牧野が愛しい。





でも牧野?
俺はお前が嫌がっても放す気はないよ?





やっとお前が俺に堕ちてきてくれたんだから・・・

 

 

この腕の中に

 


閉じ込める。

 

 

 

 

 

 

鳥籠に捕まったと気付かせないように
ずっと俺の腕の中で幸せに包んであげるから。

 




 


もう逃がさないし?

牧野は逃げないでしょ?

 


 

 

だからずっと傍に居る。

 

だから牧野

 

お前も俺の傍で

 

笑ってくれよ?

 


ずっとこの命が果てるまで・・・

 

 


終わり?

 

アレ?
なんだ?
うん?

ごめん何書いたか途中から訳分かんなくなってるw
自分脳が限界突破w
 




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