その肌の白さが綺麗で怖くなった・・・
１・浮かび上がる肌は青白く
花男・あきら→つくし
俺の想いで癒されるのなら幾らでも君に届けるから・・・
俺達は・・・余計な事をしたのだろうか？
滋の島に司と牧野を拉致った。
あんな事が起るとは・・・思わなかった。
もちろん俺達は預言者じゃない。だから・・・解る筈ない
けれど後悔は心に圧し掛かる。
司が暴漢に刺され、一命は取り留めたものの
一番大切な記憶を喪った。
最愛の女牧野の記憶を・・・
そんな司は、牧野を敵を見るような目で見て暴言を吐く。
心を抉る様に深く傷付けるように。
その瞳は昏く淀んだように見えるのは
俺が牧野側に立って居るから？
俺の心は今司よりも牧野を心配していて・・・
牧野は懸命に思い出してもらおうと頑張っている。
いや、いた。
今の状況は牧野には辛すぎたのだろう。
誰も責める事はできない。
牧野へ向けられていた思いは見も知らない女へ向けられ
最愛の女のはずの牧野へ向けられるのは敵意。
牧野の存在を知っていながら司にすり寄る女中島海。
あの女のやってる事、見るからに牧野を意識している行動。
司気付かないのか？
お前の愛した女はそんな薄っぺらいやつじゃないだろう？
早く気付けよ！！
俺の心がこれ以上傾く前に・・・
見ていて辛い。
牧野の笑顔が翳っていく・・・
そんな状況で頑張れと言うのは酷で・・・
俺達は口を出す事はできなくなっていた。
俺達も司に会いに行く機会も減ってきていた。
俺達の見ていた光景じゃない。
司の隣で幸せそうに笑う牧野が見たい・・・
いや違う
牧野の笑顔が見たい・・・
太陽の様な
向日葵の様な
あの陽だまりの様な笑顔を
ただ見たいんだ。
今の牧野の笑顔
無理をしたぎこちないひきつった笑い。
笑顔とは程遠い。
公園のブランコで空を見上げる人影
牧野？
暗い公園の街灯も届かない場所で
薄らと月の明かりに
浮かび上がる肌は青白く
この世界から切り離されたようで
胸が痛くなる。
気付いたら抱きしめていた
強く強く・・・
この場所にこの世界に縫い止める様に・・・
消えないで？
傍に居るから。
身代わりでもいい
君が望む限り
ずっと傍に居る
誰よりも傍に・・・
だから消えないで？
俺の想いで癒されるのなら幾らでも君に届けるから・・・
だから・・・
俺を見て？
俺の存在に気付いて？
もう・・・
哭かないで・・・
終わり。
中途半端に終わるぜｗ
続くもん！！(開き直るｗ
次は・・・きっと・・・
良い事あるといいね？(また他人事だよｗ
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