泣きながら恋心を投げつけた
花男・つくし→司
独恋・永遠の別離を・・・
滋さんの島に拉致られ。
そこで、あたしと道明寺の想いは通じ合った・・・。
けれど神様はどこまでも残酷で
港で暴漢に刺された道明寺は、一命は取り留めた。
あたしが、神様に願った通り・・・助かった。
ただ、あたしとの恋を忘れた。
あたしの記憶と共に・・・。
道明寺の過去にあたしは存在しない。
あたしに対するあいつの態度は敵に対するソレで・・・
敵を見る目で暴言を吐く。
過去のあいつよりも酷い状態で、あたしの心は何度も折れそうになった。
みんなが協力してくれている。
だからあたしは、頑張った・・・けれど・・・
いくらあたしが頑張っても、みんなが何を言おうと、あいつはあたしを思い出してくれなかった。
思い出す事すら・・・嫌がった。
そんな中で、いつの間にか現れた彼女に、道明寺は惹かれていった。
あたしに向けていた笑顔、優しさを彼女に注ぐ・・・
あたしに向けるのは・・・明確な殺意と敵意。
どうしようもない。
誰も悪くない。
まるで独りよがりの恋の様にあたしの恋心だけが置き去りに
終わりを告げられてしまったあたしの恋。
どちらにしろ住む世界だって違ったんだ。
いつか別れる時が来たかもしれない、それが早まっただけ。
こうなる事が運命だったんだ。
あたしはあたしに言い聞かせる。
あいつから貰ったもの。
大切な思い出・・・
・・・あいつに返そう。
ゆっくり愛しい思い出を恋心を袋に詰めて
もう足を踏み入れる事は無い道明寺邸の前に立つ。
あいつに別れを言う為に。
道明寺の前に立つ。
あいつの目は敵を見るように鋭くて、悲しくなる。
けれどあたしは顔をあげる。
涙で滲んでいるけれど・・・
あんたはあたしを必要としないなら。
あたしじゃない女(ひと)と共に居る事が望みなら。
すぐに代わりの利く恋なら
「代わりの利く恋ならいらない」
ウサギのぬいぐるみ
土星のネックレス
野球のボール
みんなあたしとあんたの大切な思い出。
あたしの恋の思い出の欠片。
泣きながら恋心を投げつけた
永遠の別離
もう独りよがりの恋はしない・・・独恋。
終わり。
…スルーで(´・ω・`)
because様よりお題お借りしました。
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