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DEVIL HEAVEN ~倉庫~

22・1・26 ダンス開始 倉庫化しました。こちらの更新はありません

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お題・聖なる夜にも口づけを

猛獣の幸せは邪魔が入るのが必須です←


花男・つかつく

NYに渡って春が来れば3年経つ。


今の季節は冬。

もうすぐクリスマス。
恋人たちのイベント。


前の俺ならそんなもん気にしなかったな。

 

東京とNY・・・遠距離にも程があるって位の距離。

 

ジェット飛ばすから来いっつっても牧野は来ない。



バイトが忙しいって理由。
 

あいつが頑張ってるのは分かる・・・が!!



俺はいつでもあいつに会いてーってのに



それが牧野だから仕方がないってのも分かってる。

 

「・・・会いてーとか思ってんの俺だけなのか?」


 

胸に仕舞ってある写真に向かって呟くってちょっと俺様には似合わねーがそれだけあいつに会いてーんだって分かってんのか牧野の奴。

 

言っても仕方ないが。




俺だってそれなりに分別はついてきたと思う。
ババァにはまだまだだと言われるが・・・姉~ちゃんにも・・・ダメ出しされるけど俺的には我慢してるんだ!!

 



「はぁ~~~~~会いてーよ牧野」



 

オフィスの窓から見える空を見上げて呟く・・・この思いがお前に届くといいのにな・・・

 

 

 

 

 

クリスマス・イヴ。

J・F・K空港。

 

「はぁ~とうとう来ちゃったよ」

 

空港のロビーでキョロキョロ・・・

 

「確か迎えに来てくれるって言ってたよね・・・」


暫く辺りを窺っていると、黒い団体が前からやってくる・・・

 



「・・・もしかしてしなくてもアレ?SPの集団?」

 

黒い団体・・・それは道明寺のSPのみなさんだ。

 

「つくしちゃ~~~~~~ん!!」








黒い人だかりから飛び出して抱きつかれる。
相変らず猪突猛進だと思う。
椿お姉さん・・・







「ぐっ・・・・・」




お姉さんお願い放してください・・・
あ・・・お花畑見えそう・・・



 

「椿様。牧野様が死にそうです」



 

慌てたSPさんが引き離してくれた。



 

「ああごめんなさいねつくしちゃん私ったらつい嬉しくて」



 

「いえ、・・・大丈夫です。お久しぶりですお姉さん」





挨拶をして車に案内される。

 


「もう、つくしちゃんたら痩せた!?ちゃんと食べてる!?」




「はい、ちゃんと食べてますよ~」
 

「ほんとう?こっちに居る間はたくさん食べてね?司が忙しかったら私とも遊びましょうね?」
 


「はい。楽しみにしてますね」



 


和やかに会話をしているうちに着いたNY道明寺邸。
相変らず威圧感だけはある・・・。

 

今回のNY行は道明寺には内緒で・・・

F3や滋さん、桜子に相談したら黙って驚かした方が喜ぶって言われてその通りにした。
でも花沢類が心配だからって椿お姉さんと道明寺のお母さんに話して協力してもらった。

ただ、ジェット使ったらバレるし、あたしが嫌だから一般の飛行機だ。

 


「つくしちゃんまだ司は仕事から帰ってないからどうする?
どこかに遊びに行く?それとも私とお茶でもしましょうか?」


「そうですね・・・いつ帰ってくるか分からないんですか?」


「そうね~今日は夜は予定を入れて無い筈だからもうちょっとしたら帰ってくるとは思うわ」


「じゃあ・・・あいつの部屋で待っててもいいですか?」


「いいわよ・・・でも、何かあったら遠慮なく言ってね?」


「はい」


そう言ってお姉さんと別れて道明寺の部屋で待つことにした。


 

緊張でよく眠れなかったせいか
道明寺の部屋・・・あいつの香りがする。

 

「懐かしい・・・匂い」

 

久しぶりの香りに嬉しくなって落ち着かなくてソワソワしてたけど
使用人さんにお茶を入れてもらってソファに座っていたら眠くなって・・・

 






 


「西田・・・」

 

「何ですか司様?」

 

「今朝から姉ちゃんがニタニタしてたんだが今日何かあるのか?」

 

「いえ・・・私からは何とも」


「それに今日はパーティとかに出席しなくてもいいのか?」


「はい。会長からはもうご自宅に帰るように言いつかっております」


「・・・・・・・なんか変だな?」


「・・・そろそろご自宅に着きます」

 

朝から感じる違和感。
嫌な予感はしない・・・が、西田も何か隠しているような?

ババァにしてもどことなく機嫌がいいような?

姉ちゃんに至ってはニタニタと笑って・・・何だ?


今日は何かあるのか?

 

そんな事を考えている間に屋敷に着く。
いつもの様に使用人が並んでいる・・・別段変わった様子は無い。


けれど何か違うと俺の勘が言っている。
何だ?

 




 

 

騒がしい・・・何よ?
・・・・・・・・・・ハッ!!??


「・・・あたし寝てた?」

 

騒がしくなった屋敷の様子にあたしが目を覚ますと、
どうやら道明寺が帰ってきたようで・・・


あ、心の準備が!!


じゃなくて・・・出迎えに出た方がいい!?
それともここで待ってた方が安全!?

安全って何よ!?


 

久しぶりに会う緊張で混乱して・・・





 

 

・・・何だ?
いつもと何か違う・・・


空気?


違う匂いだ・・・


何だ?

 


何かの予感・・・勘か・・・

 

俺は急かされる様に部屋へ向かう。
理由は分からないけど・・・

 

急ぐ。

 

微かに懐かしい
香りが部屋からする。

 

ドアを開けると

 


ウロウロと挙動不審な女。


俺が逢いたくて逢いたくて・・・

 

抱きしめたかった最愛の女。


牧野。




声をかける前に
掛けるのももどかしく抱きしめていた。

 

確かめるように髪に顔を埋めてその存在を確かめる。
牧野は驚いたのか一瞬硬直して。
でも、俺と分かったのかゆっくり背中にその小さな手を回して抱きしめ返してくれた。

 


「お前なんで?」

 

「え・・・っと・・・逢いたくて・・・クリスマスに合わせて来ちゃった?」


 

普段聞けない牧野の本音に一瞬で真っ赤になるのが分かった。


かわいい・・・


思わずぎゅっと抱きしめて

 

「逢いたかった」

 

耳元で囁いたら一瞬で真っ赤になる牧野に愛おしさが込み上げる。

 

「…あたしも・・・逢いたかった」


・・・ダメダ・・・

これ以上くっ付いてたらダメダ・・・



 

ズダーーーーン!!!

 

「つーかーさー!!」




いい雰囲気をぶち壊す姉ちゃん・・・

牧野は姉ちゃんの登場で急いで俺から離れる。



 

「・・・何だよ?」




不機嫌に答えると



「あんた!!お姉さまになんて口のきき方すんのよ!!」



というセリフとともに鉄拳が飛んできた。



「・・・何すんだよ!!」



「うん?つくしちゃんとご飯を食べようと思って呼びに来たのよ!!」

 

「・・・姉ちゃん・・・」

 

「行くわよ~つくしちゃんw」



 

俺を無視して牧野を連れ去る姉ちゃん。
俺達は久々にホンッッッットウに久々に会った恋人同士なんだぞ!?
普通なら遠慮するだろ!?

 

恨みがましく睨んでいると牧野が戻ってきて



頬に軽い感触・・・

 

確かめる前に真っ赤になって走り去る牧野。


 

触れた頬が熱い・・・。

 

 

俺も今顔赤い・・・よな・・・

 

「くっ・・・上等」



 

NYに居る間は覚悟しろよ牧野。



今日はクリスマス・イヴ。

 


クリスマスはこれからだ。

 

俺の本気を見せてやるぜ。

 

 

 


聖なる夜にも口づけを

 

 

絶対お前を離さない。

 

 

だからこれからも

 

 

俺だけ見てろよ?

 

 

 

 

 

 

終わり。
中途半端w
たぶんこの後姉弟での争奪戦が勃発すると思われる←
こっそり類が居たり?



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