12・形の良い手
花男・総二郎→つくし
つくし視点。
何だか最近西門さんの様子がおかしい?
何が?と聞かれてもどこがどうおかしいとか説明難しいんだけど・・・
高校の頃あたしに女を感じないと言っていた。
なのに最近みょ~に女の子扱いしてくれてるような気もする。
まぁ歩いていて車道側を歩いてくれるとか、何気なく庇ってくれるとかそんなのは前からだけど、何ていうのか・・・
アレよ!!
いきなり軽く抱きつくとか、何気に手を繋ごうとか
前はしなかったのに最近そんな事をしてくる。
類と競ってるような感じで・・・
あたしはあんたらのオモチャじゃないっつーの!!
そう思いながらも今日もブツブツ言いながらも通う西門邸。
道明寺とは別れたけど、折角ここまで頑張ったんだからと、言われて続ける事になったお茶のお稽古。
今では、西門さんのお母さんとも茶飲み友達のような関係だし楽しい。
それに、何ていうかお茶に向かう西門さんは、ホント真剣でいつものちゃらい感じが全くなくていいお師匠だ。
普段もこんなふうだったら良いのにと思ってるけど息抜きも大事なんだろうと口には出さないでいる。
茶室で2人。
流れる様な綺麗な所作でお茶を点てる西門さん。
その姿にしばし見とれる。
茶筅を持つ、形の良い手、綺麗な手。
何でこんなに綺麗なんだろう。
そう思う。絶対調子に乗るから言わないけど。
今日も静かな空間でお稽古をして、終わったら小母様と西門さんとご飯を食べる。
お茶のお稽古を習いだしていつの間にか習慣化している。
外食するよりお得だし、もちろん食費も浮く何て言われたのが始まりだけど、でも最近はそれも楽しみの一つ。
今日のご飯は、どんなモノが出てくるのかと楽しみに西門さんと2人食堂に向かった。
終わり。
総二郎<ご飯なつくし。
いつになったらご飯に勝てるのかなw(違うでしょ!?