1
「あれはきっと俺達を異世界へと誘う使者だったんだ、そうに違いない」
「言い訳はいいから素直に道に迷ったことを認めろ」
2
「ふーん、で、結局君は何が言いたいの?」
「うわーコイツ殴っていい?いいよね?」
3
「君の後ろに…。……」
「ちょっと何それ最後まで言えよ、怖いじゃん」
4
「…分かった」
「いや分かってねーだろ」
5
「はーい!俺、一人男女混合デュエットいきまーす!」
「うっわ何だソレ」
ブルーメリー様よりお借りしました。
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花男・ギャグ
1
大河原所有の別荘に遊びに行くことになった。
途中の山道から散歩がてらに歩く。
滋さんが、キチンと道を聞いておいたと自信満々に言うので、道案内を任せのんびり景色を楽しんでいた。
けれど、一向に別荘に着く気配も無く、同じところをグルグル回っているような気がしてきた。
堪らず道明寺が滋さんに詰め寄る。
が、滋さんが開き直ったようにおかしな事を言いだした。
「あれはきっと滋ちゃん達を異世界へと誘う使者だったんだ、そうに違いない!!だから、滋ちゃん悪くないよね!?ね?つくし?」
ごめん、滋さんそんな事言ってあたしに同意を求められても困るから!!
イラっとした様子の桜子がバッサリと斬り捨てる。
「言い訳はいいから素直に道に迷ったことを認めて下さいね?もう、いい加減諦めてお迎え呼んでください」
そう言って桜子の氷の微笑に、一気に気温が氷点下を下回ったのは気のせいでは無いと思う。
2
何度もあたしの気持ちを話した。
あたしは、道明寺に恋愛感情は無いと、それはもう、何十回と・・・
それなのにこいつ道明寺は、全く解らないという顔をしている。
「ふーん、で、結局おまえは何が言いたいんだ?」
・・・我慢×100と心の中で呟くももう無理!!
「うわーコイツ殴っていい?いいよね?殴るのダメなら蹴りでもいいから!!」
勢いよく振り返って言ったあたしに、ニッコリ笑って花沢類が、OK出してくれたので遠慮無く回し蹴りをお見舞いしてやった。
3
司とラウンジでお茶を飲んでいたら、ブリザードを吹き荒らして氷の微笑を浮かべた類が、司の背後に立った。
嫌な予感に司に警告をしようと口を開く。
「司の後ろに…。……」
俺は、そこまで言ったがあまりの恐怖と寒さに何も言えなくなった。
「おい、何だそれ最後まで言えよ、怖いじゃねぇか!?おい!!あきら!?」
俺の異変に、尋常じゃない気配を感じた司だったが、あまりの恐怖で後ろを振り向けないでいる。
司!!今ならまだ間に合うかも?だから、無事で逃げろ、っつーかここから居なくなってくれ!!
吹き荒れるブリザードと類の司を見る眼力にソコで意識を手放した。
4
牧野と司の喧嘩。
いつもの事だが、今回ばかりはどう見積もっても司が悪い。
その事を俺達が、どこが悪いかと言う理由も含めコンコンと説明、説教をした。
「…分かった」
そう言った司だが、あの顔は全く理解してないだろう。
「いや分かってねーだろ・・・司?別れる事になるかもな?」
そう言うと、顔を青くしてもう一度説明しろと大きな態度で詰め寄ってくる司に溜息しか出てこなかった。
5
毎度の事だが、何の集まりか解らないパーティー。
言い出したのは、滋、だからただ集まって飲んで騒ぎたかっただけだと思われる。
勢いよく立ち上がって笑顔でマイクを握った滋。
「はーい!滋ちゃん、一人男女混合デュエットいきまーす!」
は!?
みんなそんな顔で滋を凝視。
「うっわ何だソレ!?デュエットの意味無いじゃん!!」
ツッコんだあきらを無視して、ノリノリで歌う滋に呆れるしかなかった。
終わり。
今更ですが・・・何デカナ?
司の扱い悪いですネw
でもちゃんと司のいい話・・・できないかもしれない(おぃΣ\( ̄ー ̄;)