1
「俺達親友だろ?」
「俺、お前と親友になった覚えないんだけど」
2
「まぁ騙されたと思って一回食べてみなって!」
「俺お前に騙されるのだけは絶対嫌だ」
3
「雑巾を君だと思って絞ると水分を一滴も残さずに絞りきれるんだ」
「俺も今度お前で試してみることにするよ」
4
「はい、おにぎり」
「コレ確実に握ってないよな」
5
「ケーキ一個で動くような安い男ではないですよ?俺は」
「現に今動いてるじゃねーか」
ブルーメリー 様よりお借りしました。
花男・ギャグ。
1
切羽詰まった様な形相で類に詰め寄る司。
総二郎とあきらに聞こうと思ったが2人は捕まらず仕方がないから類の所へ来た司・・・
「俺達親友だろ?類、そうだよな!!そうだと言え!?」
質問の意図が解らない。
何でそんな事を今更聞くのか?
というよりも、気持ちよく昼寝をしていたのを起こされてまで言われたのが親友かどうかそれが気に入らない類。
「俺、司と親友になった覚えないんだけど?・・・・・・・・・・・ただの親友じゃ無く幼馴染の親友だけど?」
最後を聞こえるか聞こえないか…といえば小さすぎて聞こえないように呟いた最後のセリフを聞く事無く青い顔でフラフラと去っていく司の後姿を笑いをかみ殺して見送る類だった。
2
たまには人の作ったものを食べたい。
そう呟いたのは自分だ。
それは認める・・・が、今目の前に差し出されている物はどう見ても食べ物では無い。
決して食べ物には見えない!!
勿体ない精神がつくしの根底にあるが、これは無理!!と心の底から叫べる。
そんなつくしの心境も無視でグイグイと差し出してくる司。
「まぁ騙されたと思って一回食べてみろ!うまいぜぇ~俺様が作ってやったんだからな!!」
どこから出る自信だ?
うまいならお前が食え!!と言いたい。
見るから毒々しい色。何をすればこんな物体を作れるんだ!?
素材の無駄遣いだと心で叫ぶ。
「あたしは道明寺に騙されるのだけは絶対嫌よ!!そんなに美味しいんだったらあんたが食えば!?残さず一気にいきな!!」
そんな叫びと共に怪しい物体(たぶん料理?)の乗った皿を司の顔に押し付けるつくし。
その料理が口に入り、顔が真っ青になって泡を吹いて倒れた司だった。
3
ニコニコと笑って掃除をするつくし。
雑巾を絞りながら笑顔で総二郎に言う。
「雑巾を道明寺だと思って絞ると水分を一滴も残さずに絞りきれるんだ~日頃の恨み?うっぷん晴らし?」
凄くいい笑顔だが、言ってる事はとても酷い。
「俺も今度試してみることにするかな?司に迷惑かけられた後とかな?きっとスッキリしそうだな」
なんて話に乗ってる総二郎だが、目はマジだったと後日類に語ったつくし。
4
台所で庶民料理を作ろう。
という事で始まったつくしの料理教室。
「ほれ、おにぎりだ・・・うまくできただろう」
自信ありげにつくしに差し出す司。
それを見て頭を抱えるつくし。
横からそれを見て笑い転げる類。
顔を引き攣らせるあきら。
「コレ確実に握ってないよな・・・握るってどうなんだ?この強度・・・砲丸?」
ありえない硬さを誇る米の塊もうそれは、おにぎりではなく凶器にしかならない物体だった。
5
つくしとスーパーに買い物に出かけた司。
「ケーキ一個で動くような安い男じゃなぜ?俺は!!」
胸を張って言う司。
でも、手には大荷物。
「現に今動いてるわよね?」
司は、つくしの手作りケーキに釣られてせっせと荷物持ちをしていた。
猛獣も惚れた女の言いなりなんだな・・・とお祭りコンビにからかわれたのは言うまでもない。
終わり。
イメージをぶち壊しなのはいつもの事とスルーしてくださいw(((( ;°Д°))))