「チョコは気持ちが大事なのよ!腐ってようが、ほこりまみれであろうが食べるのが礼儀でしょ!」
「そんなに相手を抹殺にしたいのか]
気持ち以前の問題で・・・
花男
ギャグです。
グダグダでダメダメです(´・ω・`)
色々崩壊気味
それでもOKな方は続きをどうぞ(*´∀`*)
バレンタイン、それは乙女の祭典。
菓子業者の陰謀だろうが何だろうが気になる異性にアタックするチャンスをみすみす逃す手は無い、と、ばかりにチョコを買い求め、ある者は、手作りで挑む。
そんな祭典を全く気にしない乙女・・・というにはちょっと所帯染みた女の子が一人。
本命チョコ?
義理チョコ?
なにそれおしいいの?
そんな物を買う余裕があるのなら、食費に回すか貯蓄するわよ!!
と声を大にして言ってのける少女、つくし。
そんなつくしに想いを寄せる野獣は、このイベントに淡い夢を抱いていた。
恋人になったんだからチョコをくれるだろうと・・・そんな期待は、木っ端微塵に粉砕されることになる。
NYに渡り一人頑張っていたが、バレンタインに愛しい恋人にTV電話の前に座りドキドキとする心臓を抑え、繋がるのを待つ。
「あ~元気そうだね~道明寺(*´∀`*)」
なにげに機嫌がいいつくしに、ちょっと期待する。
「おう、元気だぜ~で、お前は、俺に言いたいことないか?」
バレンタインだしちょっとくらい恥ずかしい事でも言ってくれると期待も込めて問いかける。
「へ?今日何かあったっけ?」
つくしの頭の中に金の掛かるイベント事が入っているわけなんてない。
だからバレンタインもスルーだ。
「お前・・・今日は何の日だ!?」
キレそうになるがギリギリで抑える。
愛しい少女からチョコを貰えなくなるのは避けたかった。
画面の向こうで渋顔で本気で悩んでいる。
その顔は、普通なら100年の恋も冷めそうだ。
が、相手は野獣である、惚れた弱みかそんな顔も可愛いと思っている。
悩みながらも司の顔の向こうを見て何かに気付いた。
綺麗にラッピングされた包み。
道明寺の誕生日???は先月だし・・・今日2月・・・14・・・?そういえばピンクとか赤とか街中甘い匂いがしてたなぁ・・・
・・・( ゚д゚)ハッ!
「バレンタインデーか!!そんなお金使うくらいなら食費か貯蓄に回すからすっかり忘れてたわ!!」
お前は本当に恋する乙女なのか?と、些か年頃の乙女としてはどうなのか?という発言をする。
「・・・お前・・・」
青筋浮かべてショックを受けるという普通では出来そうもない事をやってのけている道明寺司、流石人間の枠を超えていると言われるだけはある。
それをよそにつくしの目は、司の背後にあるプレゼントらしき山に目が行っている。
綺麗なラッピング・・・どう見てもバレンタインのチョコ&プレゼントだろう。
だが、司は甘いもの苦手ではなかっただろうか?
そして見知らぬ女から貰ったもの等食えるか!!という心持ちできっと捨ててしまうんだろう・・・
そ
こまで考えたつくしの超庶民の勿体無い精神が働いた。
「ちょっと道明寺、アンタちゃんとその後ろにあるチョコ食べるんでしょうね?」
ビシッと指を突きつけて言うが、普通彼氏に他所の女から貰ったチョコを食えと言う彼女っているのか?という疑問が浮かぶがこの際スルーだ。
「お前・・・知らねー奴から貰ったものが食えるか!!お前以外から貰った物なんが食わねーに決まってんだろ!!」
何げにつくし以外から貰ったものは要らないと言っているが、つくしはそこには気付かない。
鈍感にも程があるでは済まされない程に全く気付かない。
「チョコは気持ちが大事なのよ!腐ってようが、ほこりまみれであろうが食べるのが礼儀でしょ!」
女の子の気持ちを無駄にするなと怒っている。
怒りのまま電話を切ってしまったつくし。
ちょっぴりお前は、俺を何だと思っているんだと聞きたい。
彼氏じゃないのか?恋人じゃないのか?と聞いて、え?そんなのダチに決まってるじゃん(*´∀`*)と言われたら立ち直れないのであえて聞かない。
が、言っている事は何げにとんでもない。
「そんなに俺を抹殺したいのか」
ポツリと呟いて切れた画面を見つめて悲しくなった。
その日から数日司の機嫌が悪かったのは・・・言うまでもない。
終わり。
食べ物を祖末にするなと怒るだろうつくし。
そして何をしたかったのかわからなくなってボツったバレンタインお題。
-missy 様よりお題お借りしました。