風間さんと沖田さん。
今目の前で起こっている現象に、
頭を抱えたくなるのは私だけでは無い筈。
遡る事数刻前。
突然現れた風間さんに固まる面々。
新撰組幹部の幽霊がうろつくのも気にせず(普通気にする)、勝手に寛いでお茶まで要求する。
「・・・で?なぜ貴様らがここに居る?その様子では成仏でもし損ねたか?駄犬共」
鼻で笑う。
まぁ・・・昔からこんな人なので、私も左之助さんも、勿論不知火さんもスルーで風間さんの御土産を広げていた。
ちょっと変わった事と言えば、お土産を持参してくるようになった事位?
態度は、変わらず大きいものね。
「はぁ!?って言うか何でテメェがここに居るわけ?」
ジッと様子を見るようにして平助君が言う。
「そうですね。あなたの目的はもう叶わないのでしょう?それともまだ諦めつかないのですか?」
怪しい微笑みで挑発するような目をして言う山南さん。
「ほぉ・・・負け犬の遠吠えか」
スッと目を細めて馬鹿にしたように言う風間さん。
にやにや笑って不知火さんを見ている沖田さんに嫌な予感。
アッと思った時はすでに遅くて・・・
沖田さんは、不知火さんに憑りつきました。
「・・・クスッ。何か結構いい感じだよ?」
不知火さんの姿で、沖田さんのしゃべり方と行動は怖いのでやめてほしい。
「ほう?そんな特技が使えるのか?」
ちょっと感心したように言ってるケドね風間さん、それ特技と違うと思うから。
「ふふふ~池田屋で付けられなかった決着つけましょうよ?」
言うが早いかどこにあったのか刀を持って斬りかかる。
みんなで過去のアレコレを思い出した。
風間さんと沖田さんが対峙したのは、池田屋。
それ以降風間さんと対峙する事は無かったな。
中身沖田さんでも体は鬼の不知火さん、風間さんといい勝負を繰り広げている。
「結構やるではないか」
「あんた、腕鈍ったんじゃない?」
「ぬかせ、貴様ごときに本気になる程の事も無いわ」
「それが遺言にならなきゃいいね~♪」
軽口(?)をたたきながらの斬りあい。
もういい加減にしてほしい。
何でこんなに騒がしいのだろう?
数か月前の静かで穏やかな日々が懐かしい。
そんな事を考えてため息をつく。
「千鶴・・・諦めようぜ?総司のアレはもう病気と一緒だ・・・すぐ斬り合いたがる。まあそのうちお迎えの天霧さんが来るだろし?風間の事はそれまでの辛抱だ」
優しく抱きしめられてそう言われればそうだな・・・と納得して、今日の晩御飯の用意をする為に家を出た。
終わり。
ひとまず区切ります。
風間&総司の暴走はまだまだ続くのですよ?←
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