SSLネタ。
日常~朝の光景。
朝…いつもの様に、幼馴染みの千鶴が、俺を迎えに来て起こしてくれる。
コレは、幼馴染みの特権だな。
そして、今日も通学路を走っている。
「…平助君~また、夜更かししたんでしょ~!!」
「あはは…だってあとちょっとだけ!!ってツイツイやっちまってさ~
それでさ~寝坊した!!」
「もう…ちゃんと寝ようよ~毎日遅刻ギリギリで走るの、やめようよ?」
「う~ん…ガンバル?」
「何で疑問系なの…」
毎日走りながらそんな会話をする。
ちょっとした幸せな時間だと思う。
(Σハッ、ヤな予感…)
「やぁ、オハヨウ千鶴ちゃん♪ツイデに平助…」
予感的中、総司がやって来た。
「あ、オハヨウございます。沖田先輩」
千鶴が挨拶を返す。
「おい、ツイデにって何だよ総司!!」
俺は、引っ掛かった部分を指摘したが…奴は笑って
「ツイデはツイデ?」
とか返しやがった。
ムカつく!!
ソコでハッとした。
「…って総司が居るって事は…遅刻決定じゃん!?」
そうだよ、総司は、毎回遅刻当たり前な奴なんだよ。
「え…あ!?」
その事に千鶴も思い当たり足を早める。
「あはは~大丈夫だよ~いつもより早めに出たから」
「うっわ…信用出来ない事言ってるし~因みに何分位?」
一応聞いてみた。
「えっとねぇ~…………あれ?」
時計を確認して首を傾げている総司に、嫌な予感がした。
時計を確認して顔を上げ不思議そうな総司。
「オーイ総司?時間変わんなかったんかよ?」
取り敢えず走る速度を上げつつ聞くと、何だかおかしい顔をしていた。
「「…?」」
黙ったままの総司を千鶴と2人で見詰める。
時間にして1分程度、総司が、コッチ(主に千鶴)を見て、とんでもない爆弾投下するのをその時俺も千鶴も気付いてはいなかった。
「出てきた時間だったよね?そ・れ・は・」
いつもの笑顔を浮かべ勿体ぶるように言う総司を、しばきたい…と、思いはしたが、実際出来ない、逆にしばかれそうだからその思いは、飲み込む。
ニコッと千鶴に笑顔を向けて、爆弾投下…
「あはは~マイナス3分」
「マイナス?」
千鶴が、首を傾げて総司に聞く、その様子は、スッゴク可愛い!!
「じゃなく!!マイナスってどういう事だよ!?」
内心の思いにツッコミ入れつつ総司に聞く。
総司は、解んないかな~って感じの顔をして
「だから~マイナスっていうのはね…門が閉まる3分後って事だよ~」
ニコニコと言った。
「「後って遅刻決定じゃん(ですか)!!」」
その事実に、血の気が引く。
薫に何をされるか解らないからだ。
「薫の黒い笑顔が目に浮かぶ…」
青い顔で呟く千鶴を見て、俺が守ろうと深く心に誓いをたてたのだった。
終わっとけ。
オマケ~
「遅刻するなんて…良い度胸だね(邪冷笑)」
「あ~のさ、遅刻の原因は、平助だから~
僕達は、教室に行くね?」
「なぁ!?総司テメッ「千鶴ちゃんは、平助を起こすのに時間がかかって遅れたんだし、僕は、平助を待ってて遅れちゃったんだよ~」」
総司が、平助の言葉を遮って言う。
それを聞いて、斎藤は、溜め息混じりに額を押さえ
「千鶴は、教室に行って良し…但しマイナス2ポイントだ
総司と平助は、マイナス5ポイントと、土方先生の所に行け、それとトイレ掃除だ」
そう告げて目で、行って良しと合図した。
不満を述べようとしたが、目がヤバかったので渋々従うのだった。
その日の放課後…
総司と土方の喧嘩勃発でトイレ掃除は、平助1人でやったのは言うまでもない。
マジ終わる。