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DEVIL HEAVEN ~倉庫~

22・1・26 ダンス開始 倉庫化しました。こちらの更新はありません

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日常~職員室

SSLネタ。


日常~職員室

朝から職員室の空気は……重い




ブルブルと肩を震わせる土方に、他の教師は、遠巻き…寧ろ壁に張り付いて土方の一挙手一投足にビクビクとしていた。



そんな中にノンビリと入ってきた原田に同僚達はすがる様な目を向けた。


それに…またか…と、溜め息を吐いて土方に近寄っていった。


「お~い、朝から何危険な気配を垂れ流してんだよ?周り見ろ皆怯えてんぜ?」



いつもと変わらず普通に話す原田に、尊敬の眼差しを送る同僚達。



「あぁ!?知るかそんな事!!それより…これを見ろ!!」


そう言ってテストの答案を目の前に突き出した。



「あ~?…白紙…?」



見事に解答欄が真っ白な答案から視線を土方に移すと虫眼鏡を押し付け隅っこを指差す。




「ココだ!!ココ!!」



指を指された所には、何か小さな黒い汚れがあった。



「…?」



取り敢えず言われるままに虫眼鏡でその黒い汚れを見ると、それは文字だった。
虫眼鏡を使わなければ解らない程小さな文字。

 
「………………」





総司何書いてんだよ!!
と、心中でツッコんだ。

内容は…



『これを解読するなんてホンッと暇人ですね~教師に向いてないのいい加減気付いたら?呪うよ?』




と、綴られていた。



「…すげぇな総司…どうやって書いたんだ?
ある意味神業だな…」



内容はどうあれ、物凄小さな文字だ。どう書いたのかとても気になる。



「そんなこたぁどうでもいいんだよ!!アイツはよ俺の授業ダケ真面目に受けやがらねぇ!!」




ダンッと、思い切り机を叩き吼える土方。
原田は、ヤレヤレと肩を竦める。
そこに、永倉新八が空気を読まずに声をかけた。




「ヨッ、オハヨーさん。朝からな~に喚いてんだよ?あ、左之~今日呑み行かねぇか?」



豪快に笑いながら言う新八に原田は、あ~あという顔をして顎で土方を指すと、ヘッ?という感じで横を見ると土方が、鬼…般若…魔王?の形相で新八を睨んでいた。
新八は、瞬時に固まった。


そして、職員室は…………

阿鼻叫喚に包まれた。


朝の会議をする為に、職員室にやって来た、校長近藤勇。



ガラリと戸を開け、素早く閉めた。




中に居た教職員は、『校長逃げたー!!』と、心中叫んだ。しかし土方達は、気付かなかった。
土方と新八は、攻防忙しく原田は、今止めても無理だろうと、隅でのんびりお茶を飲んでいたからだ。




廊下で、胃痛の為に腹を押さえている近藤。



「…校長辞めたい…」



近藤は、ポツリと呟いた。


「胃薬貰いに保健室…行こうかな…」


と、独り言を言いながら保健室に向かって行った。



その背は、哀愁が漂っていた。



「ぎゃぁぁー、左之ー!!寛いでねぇで助けろー!!」



新八が、言うも原田は、動く気配まるで無し、お茶を飲みつつ新聞を読んでいた。



「ん?あぁ~もう少し奴さんの気が落ち着いたらな?それまで頑張れや新八~」



ヒラヒラと手を振りシレッと言う。



「裏切者!!俺達の友情はどうしたんだよ!?どうなっちまう訳!?」



更に言い募る新八。
はぁ~っと溜め息を吐いて、顔に極悪と書いてありそうな笑顔を浮かべる左之助。
その様子に更に敵作ったか!?と焦りだした新八。



「新八~悪いな…今の俺は、友情より…愛情取るし?それに…土方さんの怒りに油注いだのは…オマエだろう新八?」



原田左之助の顔の魔王降臨。



心中で叫んだ職員室に居た教職員逹。
因みに土方は、顔に凶悪な笑顔を貼り付け新八ににじり寄って来ていた。




職員室には、更なるカオスに包まれるのであった。

阿鼻叫喚地獄絵図な職員室から漏れ出している邪悪オーラを感じて誰も職員室に近付かない。




そんな中、突然開く職員室の扉。
オーラを感じなかったのか、状況を気にしてないのか多分前者であろう…雪村千鶴が、扉を開けて立っていた。




「あの、おはようございます…日直なので日誌を取りに来たんですけど…?」




中を見てただならぬ教師逹の様子に、少し焦り用件を口にした。



土方、原田以外の教師逹は、安堵の息を吐いた。
救いの天使が降臨した…と




「お、おはよ…千鶴は偉いな~」



左之助は、そう言って千鶴の頭を撫でる。
千鶴は、少し恥ずかしそうに俯いている。



「原田…うちのクラスの奴に変な事をするなよ?」



土方は、威嚇するように睨んで(五寸?)釘を刺す。



「変な事って…挨拶しただけだろう?それに挨拶は、基本だろう?」



ニヤリと、笑って余裕でかわす。
周りは、どう反応して良いか解らずに傍観していた。気分は、昼ドラを見ている主婦(主夫)の様だった…。


新八は、土方と原田の意識が千鶴に向いた所で一目散に職員室から離脱していた。

「あの~日誌をもらっていっても良いですか?
まだ、やる事が残っているので…」



千鶴が、ちょっと申し訳なさそうに言う。
千鶴の表情を見てオヤ?っと思い原田は、やる事が何なのか理由を聞いた。




「千鶴…顔色悪いな?何かあったのか?」



その左之助の問い掛けに、困ったようなぎこちない笑顔をみせた。



「大した事と言えば大した事だけど…大した事無いと言えば無い…んですけど…朝ちょっと遅刻しちゃったんです…で、来る途中に…沖田先輩が平助君の手首の骨を折ってしまって…今保健室で治療してます…」



成る程と、思った矢先、千鶴の話に沖田という単語が出た瞬間職員室の気温が下がった。


暗雲を背負った土方が、千鶴の肩を掴んだ。



「……で、千鶴…総司の野郎は、何処に行きやがった?」



地を這うような声で言われ、千鶴はちょっとビクリとしたが、顎に手をあてて少し思案した。



「えっと…確か今日は暖かいから…」



そこまで言って少し視線を逸らした。
それから意を決したように



「何処かで昼寝するって言ってました!!」



と、一気に言った。
それを聞いた土方から、更に黒いモノが出始める。
そして………………………




「総司の野郎…説教部屋逝きだ!!」



叫びながら職員室からダッシュで消えた。



「左之助先生…土方先生字が違ってましたよね?」



呆然と見送り隣に立つ原田に問う千鶴。
その質問に頷いて肯定する原田。




「今日自習ですね…」



千鶴の問いにやはり頷く。
こうなったら…総司を捕まえ説教をしなければ気がすまないだろう。
これはもう、総司が入学して以来この学園の名物である。
そして、千鶴が入学すると更に酷くなった。



とは、左之助と新八の意見だ。

千鶴の担任が土方であるのが気に入らないと言うのが総司の言い分だった。



「兎に角…教室行け…副担だから俺も行く」



そう、左之助に促され千鶴は、教室に戻った。

今日も騒がしく窓が割れ、机が飛び、ドアが吹き飛んでいる。



「あ~、気にせず授業始めるぞ~」



左之助のマイペースに授業を開始する。



「総司!!テメェ待ちやがれ!!」


「嫌ですよ~w待ったら捕まっちゃうじゃないですかぁ~♪」



そんな話し声の合間に物が飛ぶ音割れる音が木霊する。



これは放課後まで続くか?

内心でそっと溜め息を吐いた左之助だった。




終われ…

あんまり職員室関係無くね?とか、思ったり(笑)
サイトより転載。脳内ヤバ気だな自分と思うブツ。




オマケ…追いかけっこの裏側事情(笑)

今日も始まった総司と土方の追いかけっこ、そして始まる賭。
賭の胴元は、平助と千姫。カモは…新八(笑)
実況中継は…千姫に脅された天霧でお送りしてます。

因みに左之助は、バレないように細工協力してくれてます。




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