土方さんの日常
「………(怒)」
部屋に戻って中を見てた土方の額に見事な青筋がうかんだ。
そして大きく息を吸い込んだ。
「総司!!テメェ何やってやがるんだ!!」
息を吐き出すと共にに吼えた。
総司は、動かしていた手で咄嗟に耳を塞いで怒声の口撃から事なきを得た。
「ふぅ~、何を怒っているんですか?あ、僕は、今最大の心配りで土方さんの寝床に罠を仕掛けてるんですよ~
あ、後幾つかありますよ?屯所のドコかに?」
見るからに殺傷能力高そうな罠が仕掛けられている。
土方の部屋の至るところにだが。
「………ちょっと待て!?屯所のドコかにってどこだ!?一般隊士は、避ける前に殺られちまうだろうが!!」
総司の言葉の気になるところを問い質す様に詰め寄ると、総司は、面倒くさ気にアッサリと爆弾投下。
「そんな事僕が覚えている訳無いじゃないですかぁ~(邪笑)
だって、そんなの興味ないですもん。罠は、思わぬところで獲物が掛かるのが醍醐味だしね?」
黒すぎだろ!?と言いたくなるような笑顔でもって一番聞きたくない答えを聞いた土方は、自室は後回しとして
屯所のドコかに多数あるであろう罠を解除にかかることにした。
そのついでに、総司を近藤と一緒に遊びに出した。
おいておけば、確実に罠が増える事を想定すれば、居ない方が格段に作業がはかどること間違いなしだからだが。
総司と近藤は、嬉々として出掛けていった。
お目付けには、斎藤をつけたから悪さはしないだろうと罠解除に集中することにした。
総司の行動を甘く見ていた事に反省する・・・
「あのバカ野郎!!一体幾つ仕掛けやがったんだ!?ココで25個目だ!!何考えてやがるんだよあぁ!!
やっぱり一般隊士が罠にかかって瀕死の重症負いやがったし!!?何の嫌がらせだつーか、俺を過労死させる気か!?」
そう一息に言って思い当たる事が多すぎる過去が走馬灯のように回る。
ソレが物悲しくなり独り落ち込む土方。
「俺は・・・何の為にココに居るんだろうな?」
ボソリ呟くが返事は誰も返さない。というか誰も返せない。
だが、それも数時の事、復活した土方はサクサクと罠解除していく。
だが、その背中はとても疲れて哀愁漂っていたとその様子を見ていた隊士達は後に語るのだった。
終わり。
そしてまだ続くのかなぁ?
人気ブログランキングへ[0回]
PR